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zoom RSS ドラクエU考察〜ハーゴンの世界戦略

<<   作成日時 : 2011/08/21 22:41   >>

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 ここでひとまずハーゴン軍の戦略についてまとめてみたいと思う。これまでの考察と重複する部分も多々あるが、お付き合いいただきたい。

【ドラクエUの物語中でのハーゴンの勢力】
 本編でのハーゴン軍の拠点については当ブログの『ハーゴン軍の拠点』(http://togege.at.webry.info/201105/article_3.htmlで詳しく述べているが、ざっとおさらいする。戦略的に重要な拠点は満月の塔、大灯台、竜王の城だろう。シドー教の聖地として重要なのが海底洞窟と満月の塔。風の塔、ドラゴンの角、湖の洞窟は軍事的・宗教的拠点ではないが、教団の地方支部のような役割を担うアジトのようなイメージで捉えるといいだろう。
 また各拠点で魔物の軍事利用の為の研究が行われていてハーゴン軍の戦力増強にも一役買っている。
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【ムーンブルク戦以前】
 ではムーンブルク滅亡以前のハーゴン教団の勢力はどうだったのか?
 ハーゴン教団のルーツはカミの教会の台頭と同時に迫害されてロンダルキアに逃れた一派である。悪魔との契約で強大な力こそ得たものの、その勢力は人間社会と比較すれば、取るに足らない小さなものだったろう。ゆえにムーンブルク滅亡以前のハーゴン教団は本拠地ロンダルキアで軍を整えつつも、下界では巧妙に人間社会に紛れ込んで細々と布教、諜報活動をしながら力を蓄えていたと思われる。

 風の塔、ドラゴンの角、湖の洞窟、海底洞窟のような人のあまり来ないような場所をアジトにして、魔物の研究などを進めていたと思われる。雨露の糸やキラータイガーを売って活動資金を稼ぐこともしていたのだろう。
 それまでの秘密の研究を活かし、おおっぴらに魔物の軍団の量産を出来るようになったのはムーンブルク滅亡以後だと考えられる。

【ロンダルキアとムーンブルクの戦いの歴史】
 ムーンブルクとロンダルキアの間は高い山で隔てられていて、地上戦はほとんど起こらない。よってハーゴン軍の対ムーンブルク戦の主力は翼を持った悪魔族である。
 空からの攻めは確かに厳しいが、ムーンブルクにはそれに対する備えはある。まず大灯台からの監視。ロンダルキアに怪しい動きがあればすぐさま本国に報告し、防備を固める。
 そしてムーンブルク城には空から襲ってくる魔物に対する戦いのノウハウが蓄積されているはずだ。例えば対空の弩なんかは城壁に配備されているだろう。それからムーン王女の使えるバギ系やイオ系の魔法も対空攻撃として有効に機能しそう。
 こうして過去に幾度となくロンダルキアからの攻めを撃退してきたのだろう。

【ムーンブルク攻めの準備】
 ハーゴンはこの難攻不落のムーンブルクを攻めるに当たって、時間もかけたくないし、損害も最小限に抑えたいと考えた。ムーンブルク制圧後の世界戦略も考慮したのだろうし、正規軍である悪魔族は捨て駒に出来ないのだとも考えられる。
 ハーゴンはそれらの要求を満たすための作戦は主力部隊を集中投入した上での奇襲しかないと考えた。
 この作戦を成功させるために必要なのはスピードと圧倒的な戦力、そして奇襲を察知されない事である。戦力とスピードは十分あるが、大軍の準備を気取られないようにするのは難しい。ただでさえバレ易いのに、ムーンブルクにはそのための施設、大灯台がある。それゆえに今までのムーンブルク攻めは失敗してきた。
 逆に言えば大灯台による監視システムさえ無効化させてしまえばムーンブルクへの奇襲成功の見込みは高くなるという事である。そして大灯台の監視システムを無効化したからこそ、ムーンブルク奇襲作戦は成功したのだ。

【神官の謀略】
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 ムーンブルク奇襲成功のタネは画像右上の神官である。といってもムーンブルク王に止めを刺したからではない。
 この神官は最初は牢に囚われている。問題は何故捕まったかだが、彼はきっとロンダルキアのスパイとしてムーンブルクに入り込んだのがバレたのだろう。あるいはワザと捕まったのかもしれない。そういえばローレシアにも同じように囚われている神官がいる。
 何が言いたいか?ロンダルキアの神官は下界の人間社会に入り込んでスパイ工作をしているという事だ。
 ゲーム中、ローレシアやムーンブルクにいる神官はあくまでその一部だということだ。もしかしたらフィールドで出会う“まじゅつし”や“きとうし”もそうなのかもしれない。スパイがバレて王子たちに倒されたのだと。

 そういったスパイが活躍したのが、ムーンブルク侵攻直前の大灯台だ。大灯台勤務のムーンブルク兵の中には長い年月をかけてムーンブルク社会に溶け込んだロンダルキアのスパイがいて、怪しい動きは一切見せなかったが、ここぞのタイミングで大灯台の監視システムを無効化する裏切り行為をしたのだろう。
 そう難しいことではない。大灯台から見えたロンダルキアの大軍集結の情報をムーンブルク本国に報告しなければ良いだけなのだから。

 こうしてロンダルキア側の綿密な準備と迅速な行動によりムーンブルクはあっけない最期を迎えた。

 そしてこの大灯台で仕掛けた謀略の目的は一つではない。スパイとして巧妙に大灯台に潜り込んでいた“きとうし”たちはさらに大灯台制圧に動いた。大灯台の内部をかき回した上で、外からグレムリン、死神、ドラゴンフライなどが攻め込む形でその戦いは始まった。ムーンブルク落城の報に動揺し、大灯台の内と外から攻められては堪らない。大灯台の攻防戦は一方的な虐殺でしかなかった。

 こうしてハーゴン軍は計画通り北の重要拠点、大灯台をほぼ無傷で手に入れたのだ。

【テパ地方制圧】
 ここも重要な戦略拠点だが大灯台同様に無傷で手に入れることが出来た。
  (参考:テパの防衛戦略(後編)http://togege.at.webry.info/201107/article_4.html
 ただ、同じシドー教だから味方とも言い切れない複雑な事情があり、満月の塔を押さえているとはいえ油断の出来ない場所である。それゆえに大灯台よりも強力な魔物で守っている。ムーンブルクの被害で戦力ダウンしたハーゴン軍では武力による完全制圧は出来ないので、実際は膠着状態と言ってよい。

【ムーンブルク滅亡後…】
 万全を期して攻め込んだムーンブルクだったが、それでも予想を遥かに上回る被害を出してしまった。特に正規軍の悪魔族はかなり失い、撤退を余儀なくされてしまった。

 大灯台、満月の塔は巧みな謀略によって無血開城同然で手に入れた。おかげで竜王の城に残った戦力を集中投入して制圧することも出来た。

 ムーンブルクで主戦力だった悪魔族を多く失ったのは大きな痛手で、今後の世界征服戦略の大幅な修正が必要になった。
 悪魔族の代わりの主力の兵士の増強を急ぐ必要があった。具体的には各拠点での魔物の研究、量産である。製造する魔物は違えど、現地で調達した素体をベースにしたローコストな魔物を作るというコンセプトは共通している。
 ムーンブルク以前は強大な力を持つ悪魔族の軍団だったが、そこからローコストで大量生産出来て多様な魔物の軍団にシフトする。それがハーゴンが考えた修正案であった。
 魔物の研究自体はロンダルキアや海底洞窟、ドラゴンの角で密かに進められてはいたが、新たに手に入れた大灯台と満月の塔ではより実戦的な研究が進められている。ミイラ男、ゴーゴンヘッド、マミー、パペットマン等がその代表例。
 
【竜王の城を攻めたのは何故か?】
 ハーゴンはムーンブルクで予想外に損害を出したのにも関わらず、無理をしてまで竜王の城攻略を急いでいる。
 なぜか?
 竜王一族の仮想敵国としてのポテンシャルの高さを怖れていたからに違いない。
 “竜王の反乱”以後、牙を抜かれて戦力を削られた竜王の城ならまず負けないだろう。竜王の曾孫が変身したとしてもアークデーモン級を数体ぶつければまず勝てるだろう。竜王の城の戦力が“竜王の時代”と同等以下ならハーゴン軍の勝利はまず堅いだろう。
 
 だが竜王の城の奥深くには闇の世界の入り口が封印されていて、それを使ってゾーマ軍クラスの戦力を得たなら?そうなるとハーゴン軍が勝てるかどうかは分からなくなる。

 参考:ドラクエU考察〜竜王の城攻略の謎
   http://togege.at.webry.info/201104/article_12.html


 つまりハーゴンは竜王の曾孫が戦力を増強する前に急いで攻めたかったのだ。
 ムーンブルクへの奇襲の目的は竜王の城対策でもあったわけだ。

 また、ハーゴンは竜王の城に封印されている闇の世界の力を我が物にしたいとも考えた。その辺はまた後の機会に詳しく考察したい。

【ハーゴン軍の死角】
 ズバリ一言でいえば『海では弱い!』ということ。
 海で出会うハーゴン軍らしき魔物はホークマンとガーゴイルぐらいなもの。しかも単独で現れる事が多く、偵察や連絡が主な任務と思われる。
 ロンダルキアから海を隔てたベラヌールやザハンは完全にハーゴンの勢力圏外と見ていいだろう。

 ドラクエU世界の制海権は海に元々棲む生き物か人間の物なのだ。

 ハーゴン軍は何故海に弱いのか? 
 おそらく悪魔族(アークデーモン、シルバーデビル、グレムリンなど)は翼の大きさに比べて体が大きいため、長距離は飛べないのだろう。ホークマン、ガーゴイルは例外的に飛ぶのが強い悪魔族なのだろうが、個体数が少ないので制海権を得るには至ってない。
 海での戦力を強化する手段として、メドーサボールやパピラスが研究の対象になっているがあまり上手くいってはいないのだろう。

 海底洞窟で研究されている魔物は陸戦タイプに偏っている。大量生産出来たとしても、それを運ぶ手だてが無いので今のところ礼拝堂の守衛以上の使い道は無い。

 ハーゴン自身も含め、ハーゴン軍の中枢はロンダルキアの山で育った神官たちなので、海の戦略に関しては完全に音痴なのだろう。

 世界地図を眺めると、ハーゴンの勢力圏は案外狭いことが分かる。陸の覇者ムーンブルクを滅ぼしたものの、人間社会の中心は陸から海に移りつつある。そんな人間たちに海音痴なハーゴン軍が勝てるのだろうか?ハーゴンが敗れるのは必然だったのかもしれない。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ハーゴンは天才的な戦略家だけど海洋戦略についてはド素人っていうか音痴です。ローレ王子との対比でお互いの人物像が浮き彫りになればと思います。
togege
2011/08/21 22:46
なんとなく旧日本軍やジオンの戦略に似ている気がする。
なんとなくですけどね(笑)

それにしてもとげさんのブログ読んでるとドラクエ2またやりたくなります(笑)
kirey_bee
2011/08/22 00:19
>kirey_beeさん
地力の無い軍隊が勝つには奇襲で要所を取って、後は政治的交渉で勝つしかないんですよね。
考察するほど弱くなるハーゴン軍ww
togege
2011/08/22 01:01
海上交通の発達は後のキャラバンハートの世界で要所に船着き場が発達しているところからも容易に想像できますね。
bedved
2012/09/10 11:33
>bedvedさん
キャラバンハートは未プレイなのですが、キャラバンハートの開発者さんもドラクエ2の世界は海上交通の発達した世界だと考えたのでしょうね。
togege
2012/09/10 12:48

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