ドラクエⅡ考察~サマルトリア戦記③ローラの門の攻防

 今回は少し時間を遡ってローラの門開通前の話から始める。
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【橋頭保としてのローラの門】
 地図を眺めるとムーンブルクから見て対岸は深い森に囲まれている。身を隠す場所はいくらでもある。船で近づこうとしたら森の陰から矢を射かけられたり、魔物から奇襲を受けたりしただろう。船の上での戦を不得手とするムーンブルク軍にとってはとても恐ろしい場所だったに違いない。
 かろうじて上陸出来るのはローラの門北口の出来る地点。そこですら山と森に囲まれたひどく不利な地形。そこからの進撃は難しかったのがそれまでの現状だった。
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 ローラ姫とラダトームの協力で海底トンネルを通すという計画が決まった。アレフガルドの技術なら短期間でクオリティの高い海底トンネルを通せるらしい。

その計画は…
①対岸に上陸すると同時に南側からトンネルを掘り始める。
②上陸地点に橋頭堡としての砦を築く。
③北の砦からもトンネルを掘り始める。
④南北から掘ったトンネルがつながる。
⑤トンネル完成。ムーンブルクの軍勢を送り込む。

 重要なのはトンネル完成まで対岸の橋頭堡を死守すること。それゆえに前線には精鋭中の精鋭を派遣した。その中にはロトの勇者もいたに違いない。ロトの勇者のサマルトリアでの戦いはここで始まった。

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 深い森と山に囲まれたこの土地での戦いは、百戦錬磨のロトの勇者やムーンブルクの精鋭にとっても苦しいものだっただろう。
 この苦しい戦いの中で最初はロトの勇者に懐疑的だったムーンブルクの将兵たちもロトの勇者を認めるようになったに違いない。そして自然とこの地での戦いのリーダー格になっていき、ローレシア建国につながった。またこの苦しい経験をともにした事が後のローレシアとムーンブルクの友好関係にもつながった。

【森の民との和解】
 不利な地での魔物や蛮族たちとの戦いは思った以上に苦しいものだった。その中でロトの勇者はこの事態を打開するひとつの手を思いついた。それは…
 『この地の蛮族を味方につけること』だった。
 『同じ人間同士団結して敵を魔物に絞ってしまえばよい』と考えるのはいかにもドラクエの主人公的な発想といえる。ドラクエをプレイした人間の視点から見れば最も常識的な発想かもしれない。しかし当のムーンブルク人とサマルトリア地方の人々にとってはありえないトンデモ発想である。サマルトリア地方の人々にとってムーンブルク人は森を汚す侵略者だし、ムーンブルク人にとってのサマルトリア地方の人々は蛮族であり同胞の命や財産を奪われた者も少なくはない。互いに憎き仇敵なのだ。

 ここではきっとロトの勇者がドラクエらしいイベントがあって、その人格と武勇を示して認められたのだろう。
例えば…、単身集落に訪問して族長らしき人と話す。→ 魔物を倒すとか子供を助ける等して、この地の問題を解決して認められる。ってところか。きっとその時に勇者の泉か湖の洞窟にも行ったのだろう。
 こうしてロトの勇者はサマルトリア地方の先住民を味方につけることに成功した。そして橋頭堡を守る戦いもグッと楽になった。

【ムーンブルク軍上陸】
 しかしローラの門が開通してムーンブルク軍が来た時、ロトの勇者は大きな難問を抱えることになった。それはこの地方の人々を味方につけた以上、彼らをムーンブルク軍から守る義務が生じた事である。ムーンブルク軍にサマルトリア先住民に手出しをさせないことはロトの勇者には難しい事である。なぜならロトの勇者は元々ムーンブルクの人間ではないしムーンブルク内での発言力など無いからだ。最初からローラの門死守を共にした精鋭たちはロトの勇者を認めていて、彼の考えにも理解をしていただろうが後から来たムーンブルク兵にとっては“戦うべき敵を奪われた”ようなものである。納得出来ない者の方が多かったに違いない。

 ロトの勇者はムーンブルク軍の力矛先を東の平原の魔物に向けることで、ひとまずこの問題の解決を先送りにした。ムーンブルク軍内の親ロト派と反ロト派の対立が生まれ始めていることも。

 この頃、ロトの勇者はアレフガルドから自分を慕って来た者たちとムーンブルクの理解者たち、サマルトリア地方の義勇兵たち、彼らを自分の子飼いの戦力として組み込むようになる。この先のより困難な戦いに向けて…
 そしてそれは後のハーゴン討伐の戦いに集った力の原型とも言える。

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この記事へのコメント

kirey_bee
2011年03月28日 23:22
北の砦が橋頭保とわ。。。。
凄い燃える展開ですねww和田竜介の小説でありそうな感じww
ロトの勇者の征服活動って指輪物語並みにエキサイティングなスチーリーになりそうです
ローラ姫視点だとほんと面白そう(*^-^)
togege
2011年03月28日 23:48
サマルトリアの蛮族も魔物もゲーム中では一切語られてない、モブキャラですらない本来いないはずの存在なんですよね。ムーンブルク軍もそう。顔の見えない登場人物や敵に愛着が涌きつつあります。

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