ドラクエⅡ考察~サマルトリア戦記⑥ローレシア建国の時

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 ロトの勇者がローレシア建国を宣言した時点でムーンブルクやサマルトリア地方の先住民からの反対は無かったのか?
 そういう声はほとんど無かっただろうと思われる。その理由は…
①この地方の魔物との戦いで誰もが認める戦いぶりだった。
②元々この地は魔物が支配する全くの未開の地だった。
③ローラの門からもサマルトリア先住民の住む森からも遠く、摩擦が少ない。
④早くから新王国建国を公言していた勇者の言動のブレの無さも一目置かれていた。

 ロトの勇者は最初から自分の王国を作るビジョンと戦略を持っていた。竜王討伐やローラ救出やその後の行動は全てその戦略に沿っている。ムーンブルク~サマルトリアでは戦いに勝つことは当然ながら、同時にあらゆる方面に対して新王国建国の為の周到な根回し工作を怠らなかった。
 ロトの勇者の行動は全てはローレシア建国から逆算されたものである。ロトの勇者の最終目的地点はまだずっと先であるが。

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 ローレシア建国時点でのこの地方の情勢を整理する。
 サマルトリアはまだ王国としての実体は成しておらず、後にサマルトリア城の建つ場所の森を中心に先住民が暮らしている。
 ローラの門とリリザに駐留しているムーンブルク軍とサマルトリア先住民との間には大きな問題がある。それはずっと以前から続くムーンブルクと先住民の対立の問題である。
 ロトの勇者が先住民と和解し、ロトの勇者と先住民、ムーンブルク軍が手を組んでこの地の魔物を駆逐したがこれは魔物を倒すまでの一時的な同盟関係に過ぎない。
 元からあるサマルトリアの“蛮族”ムーンブルクの“侵略者”の間の敵対感情はそう簡単に解消されるものではない。
 しかも以前と違うのが魔物が駆逐された“安全な土地”が存在すること。この土地を巡ってムーンブルクとサマルトリア先住民との間にトラブルが頻発するようになった。特に先住民の森と近いローラの門付近では不穏な空気が漂い始めてきた。

 一方、ムーンブルク本国では今後のサマルトリアをどうするかで揺れている。穏健派と急進派の対立である。
 穏健派は戦いは終わったのだから、軍団を本国に戻すべきだと主張する。この先広大なサマルトリアを支配するには先住民との戦いは避けられず、その後の統治でもインフラ整備等で膨大なコストがかかる。この未開の地にそこまでの財力をつぎ込むのに見合った実利は得られない可能性が高い。この地の統治はロトの勇者や先住民に任せつつ、彼らをコントロールするためにローラの門とリリザに軍を常駐させるのが現実的だと。
 現実的な損切り派とも言い換えられる。
 急進派はサマルトリアを征服するする為の軍勢を派遣すべきだと主張する。これまでの長期に渡る戦いで払った犠牲を取り戻そうとするのは自然な発想である。このまま撤退しては骨折り損のくたびれ儲けになってしまう。またロトの勇者のローレシア建国は認めざるをえないが、長年戦い続けてきたサマルトリアの地をポッ出の若造に掠め取られたのは面白くないと思う者も少なくはない。これまでの苦労に見合った実を得るチャンスは今だと力説する。
 感情的ではあるが、それだけに説き伏せるのは難しい。
 
 この穏健派と急進派の主張、どちらが勝ったのか?
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 急進派の勝ちである。

 その根拠は、『サマルトリア城の位置』である。

 東の魔物に対してではなく、ローラの門から攻めてくるムーンブルク軍に対する拠点として建てられたように見えるからである。

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この記事へのコメント

kirey_bee
2011年04月03日 22:05
二回分一気に読みました^^

相変わらず面白いですね!
サマル城が西に向いていたという所は痺れました

ロトのカリスマ性に心酔したムーン・サマル兵士達って
一攫千金を狙う野心家たちっぽくて楽しそうですw

ガリアのヴェルキンジェトリクスを彷彿とさせますねー
togege
2011年04月03日 22:25
ロトの勇者ばかりが活躍するのはこの世界にはロトしか英雄がいないからなんですよね。
当ブログではロトを見た『普通の人たち』にもっと光を当てたいものです。

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  • レイバン メガネ

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