ドラクエⅡ考察~サマルトリア戦記⑧理想と現実

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 ローラの門を挟んでローレシア・サマルトリアとムーンブルクの戦乱が勃発した。

 数十年後のハーゴン登場の時代には
①3国はロトの血を分けた兄弟国として良好な関係。
②ローレ・サマルは辺境の弱小国。
③3人の主人公たちはロトとローラの血を引いている。

今回はその間に何が起こったのかを考察する。
考えられるシナリオがいくつかある。

【シナリオ1:ローレシア完全勝利説】
 1つ目はローレシア側がムーンブルクに勝利した場合のシナリオである。
 ローレシアとサマルトリア、ムーンブルクの親ロト派はただの寄せ集めではない。ロトの勇者という絶対的なカリスマを中心に魔物との戦いを勝ち抜いた精鋭である。
 勢いに乗るローレシア側の大軍がムーンペタ、ムーンブルクを落とすのはそう難しくはない。ひょっとしたら無血開城させたのかもしれない。
 そしてロトの勇者はムーンブルクを征服し、反ロト派の残党の追討やロンダルキア問題の対応の為、本拠地をムーンブルクに移す。
 ローレシア自分の子のひとりに任せ、サマルトリアは先住民の国と位置付けつつも婚姻関係を結び影響下には置いた。
 ムーンブルクがロト三国の中心であるという捉え方。
 ロトの勇者不在の為、ローレシアは本来の構想通りには発展しなかったのだろう。しかしそれでもローレシアはロトの勇者の本来の理想を色濃く受け継ぎ、後にハーゴン討伐の中心になった。

 この説の問題点はまずロトの勇者にはムーンブルクを統治する正統性は無いということ。ムーンブルクの旧支配層を一掃してムーンブルクを制覇したのだろうか?以前のムーンブルク王朝の統治がよほど悪政だったとしても難しい。ロトの勇者率いるローレシア軍もムーンブルクを圧倒するほどの勢力に育ってなければ無理だろう。
 ムーンブルク統治の正統性を補う手段としては親ロト派でムーンブルク王家の人物を新たな王に仕立て上げる方法もある。その人物とロトの勇者の子供同士の婚姻関係を結んでムーンブルク・ロト王朝の基礎にするのが現実的か。

 もうひとつの問題点はロトの勇者にムーンブルクを征服する動機がないこと。それがあるなら最初からムーンブルクを乗っ取る方向で行動していたはずで、わざわざローレシアを興す必要もない。
 ゲーム中の情報ではロトの勇者がアレフガルド王権の禅譲を辞退し、自分の治める地をさがすと言ってローラとともに旅立ち、作った国がローレシアである。そこから当ブログではロトの勇者の全ての行動はローレシア建国から逆算したものという説を導き出している。そんなロトの勇者がムーンブルクを乗っ取るのは彼の行動原理からは矛盾した行動になる。ローレシア建国時点で欲が出て心変わりした可能性もあるが…
 ロトの勇者は皮肉にも勝利したことにより、その本来の理想から遠ざかった。ロトの勇者の理想の実現はハーゴン討伐後にローレシアが世界の中心になった頃だろうか…

【シナリオ2ローレシア敗北説】
 2つめは大国ムーンブルクがローレシアを服従させたというシナリオ。
 ムーンブルクからサマルトリア・ローレシアに攻め込むのは地形的に不利過ぎるだろう。とはいえムーンブルクにとっては軍としてまとまったローレシア軍は森に潜んでのゲリラ戦法を取るサマルトリア先住民や魔物よりも戦いやすい敵だっただろう。謀略でサマルトリア先住民とローレシアの結束を切り崩した等も考えられる。

 大国ムーンブルクを敵に回すという外交的ミスを犯した為にローレシアは危うく滅亡しかけてしまった。
 しかしムーンブルクにサマルトリア地方全体を征服する余力が無かった事とムーンブルク内の親ロト派の発言力が結構強かった事からローレシアの独立は認められた。
 ただしそのままの存続は危険なので、国を分割させて出来たのがサマルトリア王国リリザは両国の監視と年貢の取り立てを行う場所としてムーンブルクの直轄地にした。またロトの勇者は恭順の証として自分の子を人質に差し出す事になった。
 
 敵対はしたもののロトの勇者の武勇、聡明さ、高潔な人柄、カリスマ性はアレフガルドやムーンブルク、サマルトリア地方の多くの人々の心に鮮烈に残った。
 後にムーンブルクでも親ロト派が主流を占め、ムーン・ローレ・サマル三国は婚姻関係を結び兄弟国になったというのは少々強引だろうか。

【結論は?】
 ロトの勇者はムーンブルクを乗っ取ることでムーン・ローレ・サマル三国にロトの秩序を打ち立てたとする完全勝利説か、ロトの勇者は敗れはしたもののロトの血脈と伝説だけは後の世に残したとする敗北説か、どちらが有力な説だろうか?

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この記事へのコメント

togege
2011年04月11日 22:03
 ロトの勇者がムーンブルク、サマルトリアを征服したというシナリオはサマルトリア城が対ムーンブルク戦用の城という解釈が出た時に思いつきました。
 面白い説だけど、この説を採用するには証拠が足りないというか、自分の今までの説との矛盾が出てしまうんですよね。
 ロトの勇者による統一説を書くなら【ロトの勇者の夢】あたりから書き直す必要がありますね。
通りすがり
2014年09月15日 10:07
あえてローラの門を挟んだ膠着からの痛み分け

取り合えず手打ちしようぜの

人質交換

数十年かけて友好を培った
説を
togege
2014年10月01日 22:29
>通りすがりさん
コメントありがとうございます。
ローラの門を挟んだで膠着状態…は十分あり得るんじゃないかと思います。1マスの距離をどの程度と解釈するかにもよりますが、あの辺りは実に守り易く攻め難い地形ではないかと思います。
ぼうづ
2014年10月29日 16:41
ムーンブルクの、サマルトリア戦記当時の統治者は
北への領土的野心に勇者を利用するほどの悪とすれば
ローレシア完全勝利説の方がスッキリするような
悪は殺さないまでも懲らしめるのがドラクエですから・・・

あ、ハーゴンは根絶やしにされる代わりに
政治に関わることを禁じられ神事にのみ
携わることを余儀なくされた悪統治者の血筋の出自で・・・

これは飛躍が過ぎますかね(汗

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