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zoom RSS FE考察〜ドルーア帝国とは?

<<   作成日時 : 2011/10/05 22:01   >>

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 実はメディウスに限らず竜族の事は分からない事が多い。
 資料やエピソードの少なさもその理由だが、何よりも人間とは根本的に異なる存在の竜族には人間心理や歴史の法則にあてはめて考察するという方法が必ずしも有効ではないからだ。

ゲーム中で語られていたことは…
@メディウスの戦争目的は人間を滅ぼすこと
 紋章にてチェイニー曰く、勢力を伸ばし地上を我が物顔でのさばるようになったばかりか、マムクートを蔑むようになった人間に対し激怒したメディウスがマムクートを集め人間征服の戦争をするために作ったのがドルーア帝国らしい。

A旧ドルーア帝国は人間を奴隷として使役していた。
 これは歴史的事実である。アルテミスやアンリの時代には奴隷だった人間も帝国に立ち向かうようになった。このときの反乱奴隷のリーダーが後のマケドニア初代国王になる。

B竜族は滅び行く種族である。
 紋章にてチェイニー曰く、子孫が残せなくなり、理性を無くし獣になる運命。理性を保つには竜の本性を竜石に封じてマムクートになるしかない。それを拒んで結局獣になった者も少なくない。竜としての力はそれほどまでに捨てがたいものだったのか?それとも竜族にとって人間とは獣以下の存在だったのか?


【ドルーア帝国建国の謎】
 年表によると、アカネイア歴490年。そのアカネイアを滅ぼしたのが493年。アンリに倒されたのが498年とされる。えらく短命の国だ。後に復活した時には再びアカネイアを滅ぼして、アンリの子孫マルスに倒されるまで僅か5年。
 帝国と呼ばれ歴史に存在感を示している割に極端に歴史の短い国である。
 ドルーア以前に竜族の国は無かったのだろうか?
 人間のというかアカネイア側の記録にはない。アカネイアが生まれる何千年前の話なのだから当然だ。確かなのはアカネイアが存在する時代にはドルーア以外に竜族の国は無かった事である。
 ドルーア以前の竜族の国という概念には二通り考えられる。一つ目は国はあったけど、竜族の種族としての弱体化(竜の力を失う、野生化する、人口が減るといった事情)が著しく、国としての形を維持出来なくなってしまったから。もう一つは強い存在である竜族には国という概念が必要無かったというパターン。
 どちらなのかは分からないが、確かなのはドルーアという国はメディウスを中心とする竜族が傲慢な人間に対抗するために作られた国である。

 前の考察でアカネイア王を人間の団結の象徴と述べたが、ドルーアのメディウスもまた竜族の団結の象徴であったのだ。しかし人間にはメディウスを竜族の団結の象徴ではなく、別の象徴として捉えられている。それは人間を滅ぼす恐怖の象徴として、あるいはアカネイア打倒の象徴としてである。


【ドルーアの奴隷って何者?】
画像 マケドニア建国王アイオテはドルーア帝国の反乱奴隷のリーダーだったらしい。

 ここで疑問なのが、竜族には元々人間を奴隷として使役する習慣があったのかどうかである。

 確かな証言は無いが、その習慣は無かった可能性の方が高いと考える。
 なぜならドルーア戦争以前に人間が竜族に勝利したという記録が無いからだ。ドルーア戦争以前に竜族と人間の力関係は逆転しているが、それは竜族自身の弱体化と竜族の一部(神竜族)が人間に味方したからだとされている。もしそれ以前に人間が竜族の奴隷状態から解放されたのなら、それが歴史に記述されないとは考えにくい。野生化した竜から神様が守ってくれたという記述しかない。 

 竜族が帝国建国以後に人間を奴隷にしたのは、竜族を迫害した人間への復讐という意味が含まれていたのではないか。奴隷制を生みだした傲慢な人間を奴隷として使役する、痛烈な皮肉のこもった復讐ではないか。

【家畜に成り下がった竜族】
 旧ドルーア帝国が人間を奴隷にしていたことと逆に、カダインの遥か北の山岳地帯の蛮族・火の部族は火竜を家畜として使役していた。
 『この谷を支配する火の部族に操られ、奴らの家畜に成り下がっているんだ。』(新紋章12章・チェイニー)
 火竜が獣と化したのは遥か大昔の話である。火の部族は火竜たちがかつては高い知性を持っていた事は知らないだろう。火の部族は獣としての火竜しか知らない。彼らが物心ついた頃には火竜は家畜として有用な獣でしかなかった。

 そしてマケドニア地方に多く存在する飛竜もまた獣と化した竜族のなれの果てなのではないか。ゲーム中でのハッキリした記述は無いが、“飛竜石”というものが存在がそれを示していると考えられる。
 そうなると数多くの竜騎士を輩出したマケドニア人もまた火の部族同様に竜を家畜化して使役する部族だったと考えられる。
 ドルーア帝国のメディウスがかつての同胞である飛竜を家畜として使役するマケドニア地方の人間を憎んだのは当然かもしれない。彼らを奴隷化したのは飛竜の復讐という意味があったのだろう。

【ドルーア兵って何者?】
 ゲーム中にふと感じた疑問である。マルスが戦う敵兵にはグルニア兵やマケドニア兵などそれぞれ所属がある。そして暗黒戦争終盤の敵兵はドルーアへいである。
 兵種は多様で、見た所人間のようでもある。何者だろうか?考えられるパターンはいくつかある。

@竜石を捨てたマムクート
 例えばガトーやチェイニー。彼らを見れば、若いうちであれば身体能力も人間それと比較して著しく劣るということも無いようだ。グルニア、マケドニアが倒れ、人間対竜族の図式になった暗黒戦争末期において、人間相手の勝ち目の薄くなった戦いに臨む動機も十分。しかし誇り高き竜族がそうそう竜石を手放すとは考えにくい。ガトーやチェイニーは竜族の中でも変わり者のようだし、このパターンはいてもごく少数だと思われる。

A人間の奴隷
 これは無いと断言する。暗黒戦争末期の戦争の趨勢が決した時期に嫌々ドルーアの為に戦う人間はいないだろう。ドルーアの人間奴隷がいたとしたらかつてのアイオテのようにドルーアに反旗を翻し、マルスの下にに馳せ参じるはずだが、それもない。ということは旧ドルーアの時はドルーアは人間を奴隷にしたが、暗黒戦争の時代には同盟国グルニア、マケドニアの手前もあるし、人間を奴隷にはしなかったと考えるのが妥当だろう。

B竜を神としてあがめる地元の蛮族
 竜族ではなく人間である。これだとメディウスの下僕としての忠誠心もあるし、異教徒との戦いということで対アカネイア戦争に臨む動機も十分だ。暗黒戦争は末期においては完全に人間対竜族の図式になっている。その中で最後までメディウスを守る為に戦うのは並みの忠誠心ではない。彼らは帝国の最期まで誇り高き神の尖兵として勇敢に戦い抜き、そして散った。もっともアカネイアから見れば『蛮族』と呼ばれもっと大雑把に括られる存在なのだが…

【ドルーアは何故敗れたのか?】
 一度目のドルーア戦争の敗因はハッキリしている。それは人間の方が圧倒的に数が多いからだ。

 では二度目の暗黒戦争はどうか?
 ドルーア戦争当時よりも人間の数は増え、組織力も高まっている。対する竜族は数も減っている。ドルーア戦争当時よりも条件は悪い。にも関わらずアカネイアを滅亡寸前に追い込んだ。それは何故か?
 そして滅亡寸前に追い込んだにも関わらず、逆転負けを喫した。それは何故か?

 それが次回以降のテーマになる。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
どうもご無沙汰しております。
飛竜に関して、私なりにも考察致しました。

『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』のQ&Aの中で、
ナイト用ドラゴンは各国の「龍の牧場」で飼育されている。

との供述があります。

マムクートが滅びの道を辿った経緯の中には、子孫を残せなくなった事があげられますが、「龍の牧場」と言う形で繁殖が成されている以上、ドラゴンナイトが騎乗する乗騎としての飛龍と、竜族の飛竜族は似て非なる存在の可能性もあります。


マルス達の時代の2000年後の舞台となるファイアーエムブレム覚醒でも、竜騎士セルジュは9歳当時に幼生期のミネルヴァに出会ってる訳ですから。
(ちなみに、飛竜の親子の概念も支援会話の中で語られてたりする)


飛竜の谷や竜の祭壇に出現する飛竜は、チェイニーの供述通り退化した飛竜族でしょうね。
『はぐれひりゅう』という人間による呼称も、『見た目は見た目は竜の牧場にいる飛竜と変わらないのに、人工繁殖が不可能な飛竜の近似種』と言う意味合いがこもっているのかも知れない。


飛竜の谷辺りがマケドニアの飛竜の産地らしい。
本場飛竜の谷から捕獲した飛竜族(但し個体数は稀少)を乗騎とできるドラゴンナイトと、竜の牧場での養殖モノ(飛竜族とは似て非なる動物)を乗騎とするドラゴンナイトでは、階級なり地位なり何かしらの違いがあるのかも知れません。
lime
2012/08/29 06:03
>limeさん
なるほど、飛竜を家畜化しているマケドニアがメディウスからお咎め無しという事からも、竜と飛竜が似て非なる存在だという可能性は高いですね。
『飛竜の牧場』は知らなかったです。妙に微笑ましいビジョンが浮かびました。飛竜に対するイメージが変わってしまいました(笑)
人類が繁殖のコントロールを含めた家畜化を成功させた大型の動物は実はごく限られています。(馬、牛、豚、山羊、羊など)そこに割って入るなんて、飛竜はそのいかついルックスに反して非常に扱いやすい獣なのかもしれません。
それほど扱いやすい獣の家畜化のノウハウがマケドニア以外にあまり広まっていないのは、精々100年に満たない歴史の浅い技術だからなんでしょうかね。
togege
2012/08/29 09:28
龍の牧場自体は各国にあるようです。
(飛竜の最大の産地はあくまでもマケドニアみたいですが)

10年たったリメイク作で、その設定が生きてるのかは不明ですが、『新・暗黒竜』『新・紋章』で、ドラゴンナイトに兵種変更する際には、近場の牧場から適宜飛竜をオーダーしているのかも知れません(笑)。
(特に暗黒戦争当時はマケドニアはアリティアの敵方ですから)


飛竜を戦闘用の乗騎として用いる習慣はマケドニア特有のもので、他国では別の用途で飛竜が飼育されてる可能性だってあるでしょう。



暗黒戦争の終盤に立ちはだかる『ドルーア兵』は、『竜石に力を封じたマムクート』と、『竜を神と崇める地元の部族』の混成部隊かと思われます。


これもマルス世代の2000年後の技術ですが、覚醒ではチェンジプルフというアイテムを使う事で、チキ達マムクートもドラゴンナイトや魔道士といった別兵種にクラスチェンジする事が可能です。


2000年後の次世代の常識がドルーア帝国のマムクート達に当てはまるかは微妙ですが、神竜族の大賢者ガトーが魔道のプロフェッショナルであることも考えれば、その気になればマムクート達も人間の武器などを器用に扱えると見て良いでしょう。



ファイアーエムブレム覚醒のペレジア王国は地図的にはドルーアの跡地にあるみたいですね。
邪竜ギムレーを神と奉じるこの国は、暗黒戦争でメディウスの尖兵としてドルーア兵だった人間達の子孫が興した国だったのかも知れない。
(現時点ではメディウスとギムレーの関係性は全く不明ですが。)
lime
2012/09/12 17:34
>limeさん
うーん、飛竜は思った以上にポピュラーな家畜なのかもしれませんね。イメージが結構変わってしまいました。
兵種変更については馬や飛竜をそんな簡単に、それこそ実戦で戦えるレベルにまで乗りこなせるのか?という点で著しくリアリティに欠けるという事で、当面はスルーするつもりです。
togege
2012/09/12 20:29
はじめまして。
アカネイア大陸編のファイアーエムブレムも、ドラゴンクエストも発売付近で楽しみ、年食ってからまた作品の意図や裏側を探るようにレトロゲームを楽しむ身としては、このようなサイトと出会えて感じ入れる所が多々あります。
個人的には、いつかハーディン関連の考察が見れることを期待しております。ここ以外でもアカネイアの裏側等に推測や考察を試みているサイトと合わせて、考えるを楽しみたいものなのです。

ついでにドル―ア兵についても考えてみましたが、あの陣営の兵種構成はゲーム後半なので色々なユニットを…という観点をあえて外して考えてみると、
・(後付けではあるかもしれぬが)ドルーアとマケドニアの国境地帯あたりを根城とする部族兵
・パレス侵攻の際に保身のためにドルーアに積極的に寝返った、アカネイアや周辺諸国の兵士
・侵攻後に雇われていった傭兵や剣闘士の類。旗はドルーアにありという思考である。
アカネイア戦記とかFEに関する二次創作で戦記物の体裁を持った一部作品などを見て回った身としては、この3つの混成軍だったというのが実態ではないかと思うのですが、どうでしょうか。

あと思ったんですが、マケドニアのあり方がそれなら第二部の砂の部族や山の部族のような「飛竜の活動圏」に暮らす未開地の蛮族の中に、飛竜を強引に乗りこなして襲ってくる輩が紛れるという構図もありえたのかもしれません。
自分がリメイクなどに関わるとしたら、特定の難易度で現れる隠しザコキャラクターとして投入しそうですが、クラス名の問題が…うーむ。
fushigi
2012/09/22 15:20
>fushigiさん
元々ハーディンとマルス、二人の英雄を書くために始めたFE考察です。そのためにウケないのは承知でカルタス王を大きく取り上げました。
ドルーア軍はグルニアやマケドニアのように組織された軍隊ではなく、部族兵や傭兵などの寄せ集めだとイメージしています。最終面にいる騎士などはグルニアやマケドニアの敗残兵なのではと思います。
はぐれ飛竜を乗りこなす強者が砂漠にいてもおかしくないとは思いますね。マケドニアで飛竜を乗りこなす技術が発達した理由と他の地域で発達しなかった理由は、いずれ詳しく考察で書きます。
togege
2012/09/24 09:01
此方も非常に興味深い考察でした。

最終面にいる騎士や兵士やドルーア人らしき言動をしている人間ですが、獣と化した地竜族との戦いとメディウスの真実を伝える人間の子孫、という可能性もあるのではないでしょうか?

メディウスは、かつての同族の全てを敵に回して人間の為に戦ってくれた人類の救世主です。本来ならば、生き神様として、アカネイア王家よりも遥かに高い尊敬を集めている方が自然です。
しかし、アカネイアが大陸を制覇するには、アカネイア王家以外の権威を尊崇する人間は邪魔者以外の何物でもありません。

マムクートへの迫害が始まる前に、アカネイアはメディウスの真実を知る人間や崇拝者を大虐殺したのではないでしょうか?

ごく僅かな者だけが、運良くメディウスの下に逃げ込み、ドルーアの山奥に保護された、と考えれば納得がいきます。

彼等にとってはメディウスは二度の災難から自分達を助けてくれた大恩人、アカネイアは先祖を虐殺した仇敵ですから、最後までメディウスの為に徹底抗戦するのも当然です。

前線にあまり出ずにメディウスの周りに集結していたのも、元々の数が少なく分散派遣する余裕が無い、盟友である魔竜族並みに信頼が置ける為メディウスが手元に置きたがっていた、下手にアカネイア人の前に出すと先祖の恨みパワーで大暴れしかねない(実際第一次ドルーア戦争時にはありそうな話です…)と想像しました。

cvhiryuu
2014/08/24 11:20

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