ドラクエⅡ考察~ロト戦記2 結集そして逆襲のはじまり

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 前回“ロト戦記1 伝説の勇者再臨”にて手際の良い奇襲作戦で竜王の城を奪還した王子たち。次はいよいよ大灯台だが、見晴らしの良い場所にある大灯台を奇襲するのは不可能だ。よって正面からの攻城戦になる。それをいかにして成したかが今回のテーマになるのだが…

 大灯台攻略にまず必要なのは戦力、もっと正確に言えば頭数だ。幸い竜王の城奪還の戦いではほとんど被害を出さずに勝利出来たが、大灯台を攻めるのにアレフガルド軍とルプガナの船乗りだけでは明らかに戦力不足だ。
 しかし王子たちにも好材料はある。それは竜王の城を取り戻したことで、ムーンペタ―ラダトーム間の航路の安全が確保された事だ。つまりムーンブルクやローレシア、サマルトリアからの援軍を呼び寄せられるようになったという事だ。

【新航路(?)開通】画像
 このムーンペタ―ラダトーム航路、実は新航路である。距離も近くこれ以上無いくらい便利なルートなのに使われていなかった。何故だろう?
 当ブログ“ムーンペタから見る世界”で述べたようにムーンブルクは海の出入り口を西の祠の水門に限定して鎖国政策を採っていた。大灯台は本来ロンダルキアを監視するためでなく海からの侵入を見張るために建てられたのだろう。

  ムーンペタには港は無かったが、元々ムーンブルク南の湖にあったと考えられる港はロンダルキアからムーンブルクへの通過点上にあったためにそこにある船もろとも破壊し尽くされて使えない。どうせ一から作る必要があるなら新たな拠点ムーンペタから近い方が良いに決まってる。そしてムーンペタはローレシア・サマルトリアともラダトームからも近い、好条件の揃った都市だった。よってムーンペタの近くに簡素ながら新しい港を作った。ハーゴン討伐後には貿易の中継点として繁栄したと考えられる。

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 この新航路を拓いたのはムーン王女に違いない。ムーンペタを旅立つ際にムーンブルク軍の生き残りと義勇兵による軍の再編成とムーンペタ付近での港の整備を指示し、自分たちはルプガナでそれを運ぶ船団を手配して来るとでも言ったのだろう。ルプガナで船を手に入れ、アレフガルドとムーンブルク・ローレシア・サマルトリアをつなげる。船すら持たぬ小国に生まれ育ったローレ王子とサマル王子にはこの時点では絶対に思いつかないアイデアだ。ムーン王女の知性と先見性は特筆に値する。

 ルプガナやベラヌール等の海の民から見て、ムーンブルクはテパ以上の奥地だった。彼らにしてみればムーンブルクは頑迷で古臭い上に伝統国特有の偉そうな態度の国だった。ルプガナで船を借りたいと言った時の態度はごく当然の反応だったが、ローレ王子の活躍により何とか認められた。(参考:英雄・ローレシアの足跡4 第二の旅立ち

 ムーン王女の当初の計画はようやく実現の目処が立った。

【同盟軍の大将は?】
 王子たちとルプガナの船乗りたち、アレフガルド軍、ムーンブルク軍の生き残り、ローレシア・サマルトリアからの援軍、大灯台を攻めるのに必要な戦力が揃った。ところでこの多国籍軍の大将は誰だろうか?
 それはムーン王女以外あり得ない。
 まずムーンブルク軍の生き残りには元々ムーンブルク領の大灯台を奪還する以上に、祖国の仇であるハーゴン軍への復讐という強い動機がある。ムーンブルク軍の生き残りが大灯台攻略の主体となるのは当然である。

画像 ラダトームは自国への脅威を取り除くという意義がある。彼らを率いるべき王は不在だが、ローラ姫と伝説の勇者ロトの子孫は王の代理として国民に快く受け入れられた。このままラダトーム王が見つからなければ王子たちのうちの一人を新たな王として迎える事もありえるわけだ。

 アレフガルド人から見た3人いるロトの子孫の序列はあるのだろうか?
 もちろんある。ローラ(ラダトーム王族)からの血縁の遠さは3人とも同じである。そうなると格の差を決めるのは100年の間に混じった血の差ということになる。
 ここで最も高貴な血統なのが伝統国ムーンブルクの王女ということになる。祖国を失っているのもラダトーム王家のスペアとしてもプラスに働く。逆にローレシアの王太子としての地位が確定しているローレ王子は選択肢には入れづらい。
 ではローレ王子とサマル王子の血統の格はどちらが上か?
 ローレ王子の方がずっと上だ。ローレ王子はアレフガルドが生んだ英雄ロトの直系である。ローレシアの王太子だという立場が無ければムーン王女よりも人気だったかもしれない。
 サマル王子はアレフガルド人からは他の二人と比べてサマルトリアの“蛮族”の血が濃いと思われていた。蛮族の血が混ざってるのはローレ王子も同様だろうが、サマル王子はロト一族としても傍系だしローレ王子よりもアレフガルドの血は薄い可能性が高い。ラダトーム王のスペアとしてはありえないとすら思われていた。

 サマルトリアの王子でありながら祖国の人間からは余所者アレフガルド人の血を引くがゆえに疎外感を味わい、もう一つのルーツ、アレフガルドでは蛮族の血を引くを軽んじられたサマル王子の心中はいかなものだったろうか…

【大灯台奪還】
 名目上の大将はムーン王女だっただろうが、軍隊の指揮はローレ王子とサマル王子が担ったと思われる。彼らはその武勇と知略で目覚ましい活躍をし、大灯台をハーゴン軍の魔物たちから取り戻した。

 ローレ王子はこの勝利をロトの名の下に人々の力を結集した偉大な勝利だと位置づけた。

 王子たちの戦いの旅は続く…

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この記事へのコメント

toarukyoto
2014年04月11日 01:23
またまた失礼いたします。
読み返せば読み返すほど、楽しませられる考察です。
本当にありがとうございます。

さて、今回の考察にて私の方からも、ラダトーム王位と王子たちの関係を見るにこのような考察が出てまいりました。
大変長くなるため、当コメント込みで3つに区切らせていただきます。ご容赦くださいませ!(汗)
toarukyoto
2014年04月11日 01:26
ローレ、サマルがラダトームの王位の選択肢から外れる理由ですが、この二人が祖国の王太子であることは疑いようもありません。ですがその裏にもう1つ重要な点があると考えます。
それは彼らがあくまで王太子であるということ。
つまり両王子のバックボーンであるローレシア、サマルトリアは依然として父王が健在であるということです。
これは、勇者ロトとローラ姫の子孫と言う血を持ってして正当にラダトーム王位を簒奪されたのち、両国にラダトームが併呑される可能性が大いにありうるわけです。そうでなくとも大国が小国の王位を兼ねることは珍しくなく、まさにお家乗っ取りの危機でもあったわけです。
革命が起こった直後のラダトームにおいて、血統書付きの英雄である両王子は、旗印のないラダトーム教会一派にとってはまさに毒饅頭。毒を食って生きながらえるか、食わずに飢えて死ぬかの瀬戸際だったことでしょう。
そこで白羽の矢が立つのが、やはりムーン王女なわけです。
何と言っても彼女は両王子に勝る血統を持つ上に、祖国ムーンブルグは滅亡。余計なバックボーンを持たないムーン王女はラダトーム教会一派にとって、ラルス王に代わる旗印としてうってつけであったことでしょう。
また、嫡子である彼女を掌中に収めておけば、広大なムーンブルグ領土をラダトーム領土に加えることも可能です。
アレフガルドという閉鎖された環境にありますが、ラダトームは革命が起きたことにより、新たな時代の流れを受け入れる体制が出来上がっています。さらに王子たちが切り開いた新航路の存在もあり、ムーンブルグ領土は遠い蛮地ではありません。
ラダトームがローラ姫を先祖とするロトに勝るとも劣らない由緒正しい血筋の国であることも、ムーンブルグ領土を版図に加えるには大きなプラスポイントでしょう。
教会一派にとって王子は毒饅頭だが、王女はまさに鴨葱だったわけですね。
toarukyoto
2014年04月11日 01:26
さて、対するはムーン王女。まさか彼女が教会のこの魂胆に気付かないはずがありません。
ですが、彼女はこの教会の接近をいとも簡単に許します。何故でしょうか?
鉄の意志を持つ女傑ムーン王女が、ハーゴン征伐の後に望むことは、間違いなく祖国ムーンブルグの再興。
しかしここで隣国のローレシアやサマルトリアの介入を受けることはムーン王女としては避けたいはず。
ましてや両王子との婚姻関係は前述のラダトームの件から絶対にありえないでしょう。(血涙)
隣国の干渉を受けずにムーンブルグの再興を行うにはムーン王女自身、すなわちムーンブルグに連なる勢力が必要不可欠です。
となると戦友である両王子からの助力を受け入れられるのは、あくまでハーゴン征伐まで。ハーゴン征伐の目途が立った以上、両王子の助力は次なる目標の枷となるわけです。
特にムーンペタにて再編中のムーンブルグ残存兵が軍隊として形を成し得るためにも、軍資金は必要。しかし滅亡し、略奪されたムーンブルグにそのような財力は残されていないですし、さりとてローレ、サマルの力を借りるわけにもいかない。(貧乏国の両国にそんな財力があるのかは不明ですが、ローレ王子の資金は少なからず脅威のはず)

ここで、ムーン王女とラダトーム教会一派の思惑は一致しました。

ローレ王子は誠実さと優しさを持った裏表のない男故に、ムーン王女の魂胆には気づかなかったように思えます。対ハーゴン同盟軍設立を素直に喜んだことでしょう。
キレものであるサマル王子は気づいたと思われますが、お人好しのサマル王子のこと、きっと分かり合えるとムーン王女の思惑を見逃した可能性が高いでしょう。

自分を大将に据えた対ハーゴン同盟軍(ムーンブルグ海軍)の設立は、ムーン王女にとってハーゴン征伐と並んで無くてはならない祖国復興への足掛かりだったわけです。
togege
2014年04月11日 23:55
>toarukyotoさん
コメントありがとうございます。
ムーン王女の目的はムーンブルク再興ですが、その通過点としてラダトーム王家乗っ取りを画策していたんだとしたら、とんでもない傑物ですね。ムーン王女の人物像についての考察はこの方向で進めたら面白くなりそうです。

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