ドラクエⅡ考察~受け継がれる?伝説の武具・前編

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【攻撃力・防御力を考察】
 Ⅰの最強武器だったロトの剣だが、Ⅱではその座から転落してしまった。ナマクラなイメージのあるⅡのロトの剣だがデータを見て分かるようにⅠⅡ共に攻撃力は同じ40である。ロトの剣は錆びついたわけではなく単にⅠでは他に強い武器が無かったから最強武器だったということであり、Ⅱでは他に強い武器が存在しただけの話である。

 ここでちょっと調べてみた。
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 この表はⅠⅡⅢで各武器防具の数値の違いをまとめたものだ。
 当然ながら各作品でバランス調整が異なるので、各作品で攻撃力(防御力)1の価値は違うもの(Ⅰの攻撃力1≠Ⅱの攻撃力1≠Ⅲの攻撃力1)だと思っていたが、『どうのつるぎ』など案外数値の差は小さい。
 各作品間での数値の差は何だろうか?おそらく武具の品質や金属の精錬技術の違いではないだろうか?

 例えば『はがねのつるぎ』Ⅰ&ⅡとⅢでは攻撃力の数値にして10も差がある。これは下の世界製と上の世界製の品質の差ではないだろうか。『はがねのよろい』もまたⅠ&ⅡとⅢとで品質に違いがある。そして注目すべきはⅠ&Ⅱの『はがねのよろい』の防御力はⅢでは1ランク下の『てつのよろい』とほぼ同じである。これは上の世界と下の世界とで鋼鉄の精錬技術に差があるということではないだろうか?
 
 Ⅰ&Ⅲの『てつのたて』とⅡの『はがねのたて』の防御力がほぼ同じなのも注目に値する。特に下の世界では鉄と鋼の定義が曖昧なのかもしれない。
 鉄の斧や大金槌、ドラゴンキラーは作品間での数値差が大きい。しかし材質、サイズ、重量など数値差を出すファクターはいくらでも考えられる。むしろ時代や地域で差が出る方が自然なのではないか。

【本題に入る】
 一般の武具であれば、同じ名称でも違う物なので性能の差があってもまあ良いとしよう。
 ただロトの武具は勇者ロトが装備していたものと伝えられるもので“建前上は”Ⅲ→Ⅰ→Ⅱと同一の物である。しかし実際はかなり差がある。
 ①Ⅰ&Ⅱの『ロトのつるぎ』は同一のものである。
 ②攻撃力防御力の数値1の価値に作品間の差は無いものとする。
 ③Ⅲ勇者の最終装備は『王者の剣』『光の鎧』『勇者の盾』『鉄仮面』とする。
 今回は以上3点を前提条件として、勇者ロトが伝えた武具の真実を考察してみたい。


【ロトの剣】
 『王者の剣=ロトの剣』とするには性能が違い過ぎる。結論から言えば全くの別物だろう。おそらくロトの剣は魔王を倒す為の剣ではなく闇の世界の封印を守るために配置された要石のようなものだと推測される。(参考:竜王の曾孫・その誇り高き血統)封印の為にロトの名を冠した剣ということだろう。
 では勇者ロトの王者の剣はどこへ行ったのか?大魔王を倒してすぐに姿を消した勇者の武具の行方など誰にも分からない。(参考:アレフガルドの知られざる物語)確かなのはロトの子孫たちは王者の剣を見つけられなかった事と後世の者たちは王者の剣に匹敵する武器を作り出せなかったということだ。

【ロトの盾】
 Ⅰにはロトの盾は存在しない。Ⅰの勇者はロトの盾を見つけられなかったという事だ。ではⅡのロトの盾はどこから現れたのか?
 注目すべきはⅠの最強の盾『みかがみのたて』とⅡの『ロトのたて』の性能が同じだという点。そうⅠ勇者は水鏡の盾に意匠を施してロトの盾として子孫に伝えたのだろう。これをニセモノと呼ぶのは酷だろう。Ⅰ勇者は立派にロトとしての実績を上げたのだから。
 Ⅲ勇者が装備していた『ゆうしゃのたて』は剣同様行方知れず。

【ロトの兜】
 Ⅰには兜という装備項目は無いが、デザイン上では兜を身に付けている。最初から最後まで同じ兜を身に付けていたのかもしれない。案外これは本当にⅢ勇者の時代から代々受け継がれた物かもしれない。何も持たなかったⅠ勇者が我こそはロトの子孫なりと名乗る根拠だったのかもしれない。性能の違いは長年の間に壊れて直してを繰り返したからではないか。
 またⅡの聖なる祠で守られた上、ロトの印を見せないと手に入らない厳重さはロトの兜の重要性を示している。同じロトの名を冠した武具でも始祖の代から残っている物とそうでない物とでは重要性が違う。ロトの盾を傍系のサマルトリアに継がせているのも納得出来る話だ。重要度では印>盾なのは確実だ。
 ここで聖なる祠はロト一族の聖地なのではという仮説も立てられるが、ここはひとまず置いておこう。

【ロトの鎧】
 なぜロンダルキアの洞窟にあるのか?
 ムーンブルクにあった物が落城時に奪われて隠されたのだろう。稲妻の剣も同じ経緯でそこにあるのかもしれない。もっと突っ込めばローレシアと婚姻関係を結んだ時に同盟の証として持参させたのであろう。サマルトリアにあるロトの盾も同様だ。ただしロトの名の下に三国力を合わせてというのはあくまでもローレシア側の理想だろう。
 ⅠとⅡのロトの鎧の性能差だが、きっとⅠのロトの鎧はあまり出来が良くなくて後に作り直したのだろう。ドムドーラ滅亡の際に損傷があっても不思議は無い。
 では光の鎧とロトの鎧の関係はどうだろうか?防御力はともかく炎のダメージを軽減したり歩きながらHpを回復するなどの特別な効果は共通している。何やら凄い魔力を秘めた金属で出来ているらしい。そんな特別な武具の代わりがそう簡単に用意出来るわけは無い。これはⅢ勇者の時代から受け継がれてきた物だという可能性は高いかもしれない。
 しかし長年の歳月を経て損傷と修復を繰り返したものの、特別な金属で作られた光の鎧をそのまま復元するのは材料調達の面でも技術的な面でも不可能だった。それがⅢ(75)とⅠ(28)の防御力の差に表れている。そしてⅡ(40)との差はアレフガルドの武具製作技術あるいは資源の限界を示しているのだ。

【まとめ】
・ロトの剣は闇の世界封印の要石としてロトの名を冠された剣。
・ロトの盾はⅠ勇者の使った水鏡の盾に意匠を施した物。
・ロトの兜はロト一族に古くから伝わる至宝。
・ロトの鎧は特別な材質ゆえに元の性能は維持できなかった。

【次回予告】
・『ちからのたて』『みずのはごろも』『はやぶさのけん』『はかいのつるぎ』の技術流出
・伝説の武具から考察するⅢ勇者の行方。


 

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この記事へのコメント

toarukyoto
2013年12月08日 05:13
楽しませていただいています。
様々な角度からの考察とその膨らませ方には本当に脱帽です。
DQ2がここまで深く掘り下げられるとは思ってもいませんでした。

さて、ロトの兜なのですが、あるサイトでおもしろい意見がありました。

ロトが装備していたものが鉄仮面であることはtogegeさんの考えと相違はないですが、その後の解釈として、

ロトの兜は後世において作成されたものである。

というものです。
これ、結構なるほどと思ってしまいました。
確かに鉄仮面のような一般防具が伝説の装備として伝えられるのはおかしいですし、DQ3のエンディングでも兜については特に語られていませんから、かなり説得力あります。

まあそうなると、兜をそこまで厳重にして守る必要性がどこにあったのかと言う疑問と、盾だって語られてないじゃないかと言う物言いがつくのですが(苦笑)

よろしければご参考までにどうぞ。
参考サイトはこちらです。
http://blog.livedoor.jp/kaede_kuonji-dorakusu/archives/4589709.html
toarukyoto
2013年12月08日 05:23
すみません、寝ぼけていました。
↑の考察ですが、ロトの兜は後世に作られたものという意見に感化されすぎて、兜以外の情報を見落としていました。
お目汚し失礼しました(^^;)
togege
2013年12月08日 07:56
>toarukyotoさん
コメントありがとうございます。
ロトの装備については実際に使ったものが何百年も受け継がれるのか?と言えば、難しいかもしれません。全部後世に作られ「ロト」の名を冠せられた物だという説も有力だと思います。プレイした冒険の書の数だけ伝説が生まれるのですから、どんな説もアリなんじゃないでしょうか。
個人的にはロトの装備は必ずしも特別な効果を持っていない事が、色々な想像の余地を生むとともに、リアルさもあって好きですね。
ひげ
2014年12月09日 13:40
つ、続きはいつ読めるのでしょうか?楽しみに待ってます。
知られざる伝説
2015年12月04日 13:18
アイテム伝説とモンスター伝説など、知られざる伝説の本が昔、平成はじめ頃にあった。
オリハルコンはイカズチを帯びる性質があるという。

雷神の剣と王者の剣はオリハルコン製というし、
DQ3の稲妻の剣もオリハルコン製で、
2では雷神の剣と王者の剣と稲妻の剣は全てオリハルコン製の稲妻の剣として扱うのかも知れない。

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