ドラクエⅡ考察~受け継がれる?伝説の武具・後編

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【てつ、はがね】
 前回『受け継がれる?伝説の武具・前編』では上の世界と下の世界とでは鉄や鋼の精錬技術に差があると述べた。それゆえに“てつ”や“はがね”と名のつく武具の性能はⅠⅡではⅢのものに劣る。銅の剣の性能には大差が無いのも面白い。同様に性能差の小さい聖なるナイフも銅製ではないかと推測される。そして性能差の大きい鎖鎌や大金槌はおそらく鉄製だろう。

【魔法の鎧、水鏡の盾、ドラゴンキラー、みかわしの服】
 これらの武具はⅢの時代、上の世界と下の世界の両方で入手出来た物で、かつ後のⅠⅡの時代にも存在する。つまり上の世界から持ち込まれた物が下の世界でも広まったという事だ。しかし下の世界の技術では上の世界の技術で作られたオリジナルの性能には及ばないようだ。

 みかわしの服だけは金属製ではないからかⅢとⅡで同じ性能なのが面白い。みかわしの服はⅠの時代のアレフガルドでは存在しなかったが、アレフガルドの外では旅人に人気の商品だったに違いない。Ⅱの時代のラダトームに売られているみかわしの服はルプガナ辺りからの輸入品だろう。

 ドラゴンキラーがドラゴンの産地であるアレフガルドに広まらなかったのは何故だろう?調べてみるとⅢとⅡのドラゴンキラーには攻撃力以上の違いがある。それはⅡのドラゴンキラーにはドラゴンに大ダメージという特殊能力が無い事だ。下の世界の技術で作られたドラゴンキラーは見た目だけを模した紛い物である。そんな物はドラゴンの生息するアレフガルドの市場では淘汰されて当然である。Ⅱの時代に広まったのはデザインの良さと本物のドラゴンが少なくなったからに違いない。(本物のドラゴンに出会えば紛い物なのがバレるから)

 水鏡の盾はⅠの時代のアレフガルドに残った技術。Ⅱの時代には完全に廃れたわけではなくロトの盾として残っている。

 魔法の鎧は上の世界から持ち込まれ、その高性能ゆえに下の世界でも広まった傑作。その中でもⅠの魔法の鎧は歩くとHpが回復する特殊能力を持つ。回復能力を持つのは他にロトの鎧や光の鎧しか無く、そんな鎧を量産出来たのはこの時代のアレフガルドのみ。これは凄い事だ。
 思うにアレフガルドの鎧職人は勇者ロトの“光の鎧”の再現する研究を続けていたのではないだろうか。魔法の鎧をベースに治癒能力を付けたのがⅠの魔法の鎧で、最終的に完成したものがロトの鎧だと考えられる。そしてさらに改良を加えて防御力を高めたのがⅡのロトの鎧というわけだ。

 ロトの直系の子孫が保存するのが印で、聖なる祠でロトの印を見せないと手に入らないのが兜。この2つはロトの装備の中でも特に重要度が高い。その事実から、ロトが実際に装備したオリジナルの中でⅡの時代に残っているのは兜と印だと考えられる。

 
【魔法の法衣、天使のローブ】
 Ⅲの時代に上の世界から持ち込まれたが、Ⅰの時代までに失われた防具。天使のローブは元々エルフの里で作られたレアな品なので、まあ仕方無いかと思える。魔法の法衣は売られている場所の多さから、高位の聖職者のポピュラーな装備だったと思われる。それが失われたのは何故だろうか?
 それは教会がⅢとⅡの時代にあって、間のⅠの時代には存在しない事とも関係あるのではないか?(参考:教会とアレフガルド、そしてロト)
そこから考えられるのは、大魔王討伐後のアレフガルドにて教会がアレフガルドから追放された際に高級品の魔法の法衣の技術も失われたという説。或いは魔法の法衣自体は残っているが、後に勢力を伸ばした教会が聖職者のカリスマ性を高めるために魔法の法衣の市場への流出を食い止めたという説。ミックス説も考えられる。

【力の盾、隼の剣、水の羽衣、破壊の剣】
 これらの武具はⅡではテパやロンダルキアなど南方で手に入る高級品で、Ⅲの時代にはアレフガルドの店に売られていたが上の世界には存在しない。つまりこれらは下の世界で生まれた技術だということだ。これらの武具のルーツは2通り考えられる。
①Ⅲの時代のアレフガルドで生まれ、南方に伝わった。
②Ⅲの時代以前から南方の技術で作られた武具。

 ①の場合、強力な武具を作る技術があったのに、それが丸々流出してしまったことになる。ⅠⅡの時代のアレフガルドには“ナマクラ”ロトの剣以上の武器は存在しない。Ⅲの時代のアレフガルドに存在した強力な武具あるいは技術は何故失われてしまったのだろうか?
 ②の場合は大魔王の出現により強力な武器の需要があったために南方から輸入したと考えられる。大魔王がいなくなり平和になれば需要は無くなる。しかし上の世界ほど文明が進んでなく、技術の劣るはずの下の世界で、しかもアレフガルドの外でそんな文明はあったのだろうか?

 結論から言えば、Ⅲの時代以前に南方(テパ、ムーンブルク、ロンダルキアのある大陸)に文明があった可能性は高いと思われる。ドラゴンの角など『忘れられた文明』の存在を匂わす遺跡は多い。(参考:ルプガナの“忘れられた伝説”)他にはⅡの時代の文化の中心から遠く離れた土地にある風の塔もそうだし、満月の塔もかつてシドー教が栄えた時代の宗教的なモニュメントと考えられる。

 これらのピースを組み合わせると、Ⅲの時代の前後にはテパ、ルプガナ、ムーン地方にはシドー教による一大文明が存在していて高い武具製造の技術があったと考えられる。
 大魔王がアレフガルドを闇に包んだのは外部からの介入を断ち切るためだったのかもしれない。
 
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この記事へのコメント

知られざる伝説
2015年12月04日 13:06
鉄の武具は上の世界が優れていて、
魔法の武具は下の世界の方が優れているかも知れない。

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