FE考察~ミネルバの真実・暗黒戦争編

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【ミネルバの真実】
 ミネルバについて一番に取り上げるべき事実は、2部冒頭で統治していたマケドニアでクーデターを起こされ、それが成功したという事だ。
 逆に言えばミネルバは暗黒戦争後のマケドニアの統治に失敗したということだ。
 なぜリュッケ将軍らのクーデターは成功したのか?色々要因はあるが、リュッケ将軍の反乱は軍人たちに支持されていた事実だけは押さえておくべきだろう。
 マケドニアの反乱についての詳しい考察は後の英雄戦争編に回すとして、今回は後に軍人たちに見限られるミネルバの暗黒戦争について考察する。

【赤い竜騎士の真実】
 ミネルバについて、もう一つ重要な事実がある。レフカンディにおいて、ミネルバが敵前逃亡をしたにも関わらず、残された竜騎士たちは淡々と任務を続行している。マリアが幽閉されたディール要塞においても、勝手な行動を取るミネルバとは関係なく、竜騎士たちは自分の任務を遂行している。竜騎士たちがミネルバの指揮下にはないということは確かだ。
 実はとても奇妙な現象だ。ミネルバは本国を離れられないミシェイル王の代理として遠征軍を指揮する大将のはずだ。
 どういうことか?王族のミネルバは遠征軍の大将ではあるが、実際の指揮権を与えられていないお飾りの大将だったということだろう。
 パオラたち白騎士団はミネルバ直属の親衛隊なのでミネルバに従っているが、その他の将兵はミネルバではなく名目上の副将格の人物、しいては本国のミシェイル王の指揮下にあったということだ

 だがこのミネルバという姫君は並はずれたじゃじゃ馬で、お飾りの大将では満足出来なかったようだ。自分の言う事を聞かぬ遠征軍は無視して、自ら飛竜に跨り、直属の手勢である白騎士団のみ引き連れ、オレルアンの兵士たちから赤い竜騎士として恐れられる程のめざましい武功を挙げてしまった。
 こうなると面白くないのは、故郷を遠く離れたオレルアンの地で奮戦してきた遠征軍の将兵たちである。自分たちが地道に戦っているのをよそに、自分勝手な戦いでおいしい所をさらって行ったのだから。
 ミシェイル不在で士気も成果も上がらない遠征軍。その中でミネルバの白騎士団は目覚ましい戦果を挙げてきた。単純に姫の活躍を喜ぶ者もいたが、大部分は姫の暴走を苦々しく思っていたはずだ。ミネルバは確かに戦果を挙げたが、それは局地的なもので、全体的な戦況を好転させるものではない。それどころか遠征軍の内紛の火種となるものだった。
 だが幸い遠征軍の内紛が表面化することは無かった。ミシェイル王が遠征軍に撤退命令を出したからだ。マルスの参戦により不利になったからというのは表向きの理由で、遠征軍がもはや限界に来ていたからだろう。

【白騎士団の実力】
 なぜ遠征軍の指揮権を持たぬミネルバがオレルアンで戦果を上げられたのか?それはミネルバ子飼いの戦力白騎士団の力が大きいだろう。個々の武力や機動力の高さに加え、阿吽の呼吸が支える独自の連携戦法がある。じゃじゃ馬ミネルバが前線で突出する事も、それを止められない事態も予想の範囲内ならば、せめて彼女が戦死しないようにそれなりの力を持つ親衛隊をつける必要がある(お飾りの大将とはいえ王族のミネルバが戦死すれば大変なことになる)。なので白騎士団自体の強さは驚きに値しない。しかし白騎士団を構成する天馬騎士は本来は主力の陸軍との連携による遊撃か、集中投入された大軍でその真価を発揮する兵種である。だから白騎士団単独で戦果を上げられたのはミシェイルや遠征軍将兵にとって”想定外”だったに違いない。
 その想定外の戦果を上げた要因は指揮官ミネルバの戦術眼ではないだろうか。ただしそれが評価されていなかった事実からすると、ミネルバのそれは直感的かつ先鋭的過ぎたのではないか。ミネルバの直感的戦術眼により敵陣の弱点を見破り、その機動力と神技的連係プレイで瞬く間に戦果を上げたのではと考える。
 ミネルバの白騎士団の働きはマケドニアを勝利に導くことは出来なかった。ミネルバの戦術眼はあくまで局地的な範囲に留まり、対極的な視野は持ち合わせてはいなかった。そして政治的な戦略眼はもっと足りなかった。 のちに白騎士団の真価は大局的な戦術眼・戦略眼を持ったマルス王子の指揮下に入ることで開花する

【アリティアとのつながり】 
 元々マケドニア軍との関係が良くなかったミネルバと白騎士団だったが、レフカンディ事件以降はますます居場所が無くなっていく。そして同盟軍への寝返りを決断した。
 同盟軍への寝返りにあたり、頼る相手としてマルスを選んだのは何故だろう?
 同盟軍最有力人物はオレルアンのハーディンだが、彼からはミネルバ自身が上げた戦果により恨まれていると思ったからかもしれない。しかし同盟軍入りした後もミネルバらがつながりを持てたのはアリティアだけで、アカネイアやオレルアンからは相手にされなかったと思われる。マケドニアの国際的な地位とミネルバの政治力はその程度ということだろう。
 マケドニアでの居場所も無く、同盟軍での地位も低い。そんなミネルバたちが生き延びるためには、アリティアを頼るしかない白騎士団の女騎士たちも必死にアリティアとのつながりを作ろうとしていた。
 マルスは勝利し続けることで同盟軍内での地位・発言力を高めた。マルスの勝利に貢献したミネルバたちの立場もそれに伴い向上していく。そして暗黒戦争終結後、ミネルバはマケドニアの統治者の座についた。
 
【まとめ
 ミネルバ個人は兄同様に優れた才能を持つ人物ではあったかもしれない。しかし独善的で自分の力を過信しがちで、他人を説得する言葉と忍耐力を持たないのも兄と同様だった。
 英雄戦争で彼女を襲った悲劇は起こるべくして起こったのだろう。

 ミネルバの真実・英雄戦争編は暗黒戦争の考察を一通りした後に書く予定。

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この記事へのコメント

てらえ
2012年06月06日 03:49
FM考察、夜勤中だというのに、仕事を忘れて
一気に読んでしまいました(笑)
いくつもの国家の思惑が複雑に絡み合って
小学生時にプレイしたときは、全然わからなかった
のですが、なるほど!と関心してしましました。

これからも、DQ考察、FM考察楽しみにしています!
がむばってくださーい
togege
2012年06月06日 19:50
>てらえさん
コメントありがとうございます。
FE暗黒竜は「いくつもの国家の思惑が~」という大河感をファミコンで表現していたのが偉大だと思い、当ブログで取り上げることにしました。
ロギー
2014年02月05日 22:04
ミネルバもミシェールも無能なのが正しいですよ。
自国の国力がアリティアやオレルアンやグルニアと同じと過信する自体愚かですよ。
因みにマケドニア王国の国力は七王国で一番下でしょうね。
togege
2014年02月06日 08:21
>ロギーさん
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りミシェイルとミネルバについては厳しい評価になりますね。人気や自らへの過信、説得力不足そういったものを共通して持っている似た者兄妹で、統治者としてはダメな点も個人的には可愛く思えるんですよね。
ただ「何故過信したか?」「マケドニアの実態」は、もう少し掘り下げて書きたいですね。

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  • レイバン ウェイファーラー

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