ドラクエⅡ考察~ロト戦記4・テパ潜入

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【テパの沈黙】
 首尾よく大灯台を奪還した王子たちだったが、当時心配していたのがテパの動きだった。(参考:ロト戦記2・結集そして逆襲のはじまり) テパはシドー教の聖地なので、親ハーゴン派だと思われていた。もしテパがハーゴン側だったなら、アレフガルドを解放し(参考:ロト戦記1伝説の勇者再臨)大灯台奪還を奪還しようとする王子たちの妨害をしてくると予想されたからだ。テパは大灯台・ムーンブルクとの地図上の距離が近く、大灯台に空からの援軍を送ったり、ムーンペタに攻め込むことが出来る。
 しかしどちらも来なかった。テパに動きは無い。大灯台からロンダルキアを見張れるならテパも見られるだろうが(細かい動きまではさすがに見えない)、やはり大きな動きは無い。
 ムーンブルク城や南の港が破壊されたため、ムーンペタが拠点になっているが、テパとは離れ過ぎている。ムーンペタに駐留する兵は決して多くないため、ムーンペタのすぐ南の川よりも防衛ラインを南に出す余力は無い。よってムーンペタ側からテパにコンタクトを取ったり、情報を得る事は困難だ。
 
 王子たち“北の民”視点では、ハーゴンのムーンブルク侵攻以後のテパの動きは見えなかった。動きが見えないどころか敵か味方かすら分からないテパは不気味な存在であった。

 それゆえに王子たちは南のベラヌールに拠点を移したのだ。

【テパの食料事情】
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 テパには農業生産に適した開けた土地が少なく、食料生産性の低い土地である。そんな土地で食料生産に従事しない職人、商人、鉱山労働者、戦士などを養うには食料を他の土地から輸入しなくてはならない。テパは食料自給率の低い都市なのだ。
 食料を買い入れるお金はある。テパ産の高級武具や鉱産資源、などを売って食料を買い入れたのだろう。問題はそれをどこから輸入したのか?ということだ。
 一番近いのはムーンブルクだ。カミの教会とシドー教というわだかまりはあるにせよ、ムーンブルク側にはテパの武具の需要があり、また大量生産した食料を買ってくれる相手も必要だ。テパの交易相手としては他にぺルポイやベラヌール、デルコンダル、ルプガナがあるが、食料に関してはぺルポイは食料を輸出する余裕は無いどころか輸入しているし、デルコンダルやルプガナだと距離と生産性から高くつく。
 ベラヌールも食料生産性の高い土地だが、テパの他にぺルポイなど売る相手多くがいる。そうなると価格は上がってしまう。対してムーンブルクは海に対しては鎖国に近い体制を採っている。それゆえに余った食料を売る相手がいない。よって、ムーンブルク産の食料は非常に安いと言える。
 ただし先に述べたように、ムーンブルクとテパの間には微妙な感情もあるので、食料輸入の相手のメインはやはりベラヌールだったのではと考えられる。ムーンブルクとの交易の機会が増えるに従って、ムーンブルクの安価な食料に目を付けた商人が現れ始めたという段階なのではないか。
 ところがテパ商人にとって困った事が起きた。それはハーゴン軍によってムーンブルクが滅ぼされたことである。ムーンブルクはテパ産武具の上客であり、食料を安く売ってくれる相手でもあったからだ。

【テパ潜入】
 王子たちはテパの現状をその目で確かめたいと思っていた。しかしアレフガルドと大灯台の戦いでハーゴン軍にマークされる存在になった王子たちはハーゴン派かもしれないテパに近付くのは危険であった。仮にテパと事を構えるには戦力も足りないし、情報はもっと足りない。敵か味方か、どう扱うべきかを決める材料が足りていなかった。

 王子たちはテパ入りをするにあたって、ベラヌールからテパに食料を運ぶ船に乗り込むことにした。

【テパの内紛】
 テパではハーゴンに対しどういう態度を取るかを一本化出来ていなかった。大きく分けると、同じシドー教とはいえ、悪魔と契約して魔物の力を使い、自然の理を捻じ曲げる行為(魔物の改造や屍霊術)を行うハーゴンとは価値観を共有出来ないという“反ハーゴン派”ハーゴンをカリスマ視し、シドー教を邪教と迫害してきたカミの教会への復讐に共鳴する“親ハーゴン派”の二派だ。
 “反ハーゴン派”は高い技術を生かし、交易によってテパを豊かにすべきと考える、商人、職人が中心。カミの教会との共存も考えており、テパの中では結構な力を持つ層である。なぜなら満月の塔がハーゴン軍に制圧されていても、村の中では教会が健在だからである。
 “親ハーゴン派”はとても過激でテパの土地に入って来た外国船を問答無用で襲って来た。“くびかりぞく”とも呼ばれている。“反ハーゴン派”が進める開国路線に反対する戦士階級やシドー教の司祭階級が主な構成員である。“反ハーゴン派”からは食料事情などの現実が見えていないと言われている。

 “反ハーゴン派”と“親ハーゴン派”、勢力的には拮抗しているとみて良いだろう。“親ハーゴン派”のような過激派は少数派だろうが、ハーゴン軍を招き入れて満月の塔を制圧してしまった。そんな軍事的優位に立ちながらも“反ハーゴン派”を弾圧することも出来ず、足元が固まっていないので当然大灯台やムーンペタに軍を差し向けることも出来ない。それにハーゴン軍は軍の再編成中で、戦力を損耗したくない本音がある。

【“反ハーゴン派”との会談】
 “くびかりぞく”の襲撃を切り抜けた王子たちが見たテパは、とてもきわどい膠着状態にあった。村の中は“反ハーゴン派”の勢力圏らしく、安全だった。そこで王子たちはテパの現状を知った。(参考:テパの防衛戦略・前編中編後編)そして、それまで単純に“仇敵”とみなしてきたシドー教の者たちにも色々な事情があるのだと知った。ハーゴン軍を追い出し、内紛を終わらせるためとはいえ、自分たちの土地に他国の軍を入れ、防衛戦略をバラしてしまうのもどうかと考えた。

 王子たちは国民がどう生活し、その生活をどう守るか、ハーゴン討伐だけでは終わらない問題をそれぞれの立場から考えた…

 
 

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