ドラクエⅡ考察~ローラの門がつなぐ歴史(下)

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【ローラ&ロトの勇者とムーンブルク王の会談】
 前回、前々回で述べたような状況下でローラ姫&ロトの勇者とムーンブルク王の会談が実現した。

 ロトの勇者の目的は『自分の治めるべき土地を探す』ことで、これはドラクエⅠのエンディングでの謁見の間で語った事なので公式コメントのようなもの。ムーンブルク側がこの勇者発言を知っている可能性はかなり高いだろう。
 しかしこの勇者発言『治めるべき土地=ムーンブルク』とも取れるわけで、この場にロトの勇者がいるのは大胆不敵な挑発行為でもある。まさに一触即発である。(謁見時には武器は取り上げているだろうが)

 この会談の主役はローラ姫である。ローラが話した内容は…
①ラダトームにはムーンブルクに対する領土的野心は無い。
②それ以前に竜王との内戦によりムーンブルクと戦う力は無い。
③自分にもしもの事があればラダトームはその誇りをかけて最後の一兵まで戦うだろう。

 まずは小細工無しでムーンブルクとの戦争は望んでいない事を伝える事が先決。①、②で自ら自国の弱みを晒しているが、いずれはバレること。ここで先手を打つべきだろう。
 その上での③は覚悟の表明であるとともにムーンブルクに対する“脅し”である。戦力的に遠く及ばない筈のラダトームがムーンブルクを脅せるのか?
 仮にムーンブルクと戦争になった場合にラダトームが取れる最善の策はゲリラ戦法だろう。そこで最後の一兵まで抵抗する泥沼の戦いに引き摺り込むと脅しているのだ。

 南のロンダルキアと北のサマルトリアに挟まれているムーンブルクにとってはそんなリスクを背負ってまでラダトームと戦うメリットは無い。内乱平定後のラダトームが攻め込んで来なければそれで良いのだ。

 ムーンブルクとラダトームはここで互いに敵対する気が無いことを確認した。

【勇者の新しい国について】
 この時同時にロトの勇者の“治めるべき土地”を探す旅の次の目的地は北のサマルトリア地方に決まった。この時点でのサマルトリア地方は蛮族と強い魔物たちが跋扈する未開の土地。ロトの勇者がその武勇で新しい国を作るにはうってつけの地だとムーンブルク王が提案したのではないか。
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 サマルトリア平定はムーンブルクの大きな政治課題のひとつだが、それがうまくいかないのはサマルトリア側に大軍を送り込めないからだと考える。その理由はいくつか考えられる。
①ムーンブルクの造船、航海技術が低い。
②この海域に海賊が多い。
③この海域にいる海の魔物や空の魔物が強い。

 海戦が不得手なムーンブルク軍ではこの海域の制海権が握れないのだろう。

 ここでローラ姫&ロトの勇者が出したアイデアは…

 『ここに海底トンネルを通してしまおう!』

 突拍子もないアイデアだが、ラダトームにはそれを実現するノウハウがある。そう、かつてローラ姫が囚われていた洞窟である。しかもロトの時代から続く伝統の技術!
 
 そして、ローラの名のもとアレフガルドの技術者がムーンブルクに呼び寄せられた。この時、ロトの勇者とともにサマルトリア平定そして新王国建国の旅に同行したいとはせ参じた戦士たちもいただろうし、この機会にひと山当てようと旅立つ商人たちもいただろう。アレフガルドからの人材流出が始まったのは皮肉な話だが…
 
 ローラの門はムーンブルクとラダトームの友好の記念碑でもあった。

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