FE考察~マケドニア騎兵と竜騎士

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 今回はマケドニアの地上軍を支える騎兵隊について考察する。
【マケドニアは騎兵の産地だった】
 ファイアーエムブレムの世界で騎兵といえばグルニアやアリティア、オレルアンが有名だが、マケドニアも大陸有数の騎馬軍団を持っている。強いと言ってもゲーム中のパラメーターを比べると先に出てきたカミュの黒騎士団よりは質、量ともに一段劣るという設定がなされている。ゲーム中では有名なマケドニア騎兵の英雄が不在だったり(別の意味で有名なマチスぐらい)、紋章の謎で「決戦マケドニア」のマップごと削除されたりと不遇な扱いだがマケドニアは作中でも屈指の騎兵の産地である。

【マケドニア騎兵のルーツ】
 竜騎士と天馬騎士の影に隠れているが、地上戦力の中での騎馬戦力の比率はオレルアンに次いで高い。寧ろ注目すべきはアーマーなどのノーマルな歩兵戦力が極端に少ないこと。(ここで魔道士系は想定しない。)ゲーム中ではやや地味な扱いのアーマー系だが、ハーディン皇帝がアーマー系なことからも、この世界の花形兵種はアーマーである。そのアーマーが極端に少ないのは非常に異色である。
 つまりマケドニアの地上軍は平野部の騎馬民族をルーツとしているのではないだろうか。山がちなマケドニアの国土ではあるが「決戦マケドニア」のマップあたりがマケドニア騎馬民族の活躍場所だったのかもしれない。
 もともと平野部は騎馬民族が栄えていたが、飛竜を飼い慣らした山岳民族に支配されたのがマケドニア王国のルーツなのかもしれない。

【竜騎士との関係】
 ミシェイルの父王暗殺、ミネルバの離反、マチスの離反、リュッケのクーデターとマケドニアは内紛が絶えないイメージが強い。生産性の高い平野部の臣民にとって山の竜騎士に支配をされている状況は内紛の火種ではないのか。
 「聖戦の系譜」「トラキア776」では豊かな北トラキア(レンスターなど)と山岳部の貧しい南トラキアの絶えない戦乱が描かれていたが、これはマケドニア国内の構成とよく似ている。

 しかし意外にもマケドニアの平野部と山岳部の関係は良好である。
 なぜそれが言えるかというと、ゲーム中のマケドニア軍は飛兵と騎兵部隊が連携して戦いを挑んで来るからである。(オレルアンの戦士たち、決戦マケドニア、天空を駆ける騎士、マケドニアの反乱)逆に他の軍は飛兵を単独で突っ込ませて返り討ちにされている。(レフカンディの罠、プリンセスミネルバ、悲しみの大地グラ、魔道の地カダイン、アリティアの戦い)
 余談だが「連れ去られた王女」のリュッケ将軍は飛兵と騎兵の連携戦術を使えていない。地の利があり、駒も揃っていたのに。これは彼がアカネイアかぶれのジェネラルだったこととも関係があるのではないか。小心者と評されるに相応しい彼のパーソナリティが詰まったマップだったのではないか。

 もはや負け戦の「決戦マケドニア」「天空を駆ける騎士」において、マケドニアの飛兵と騎兵の精鋭達が連携して最後の戦いを挑むその姿から、山岳と平野の対立は元々無かったと判断してよいのではないだろうか。

【山岳と平野、手を取り合って】
 マケドニアは平野部が生産の主体で山岳民族出身の王が治める形を取っているが、最初に考えたのが飛竜を飼い慣らした山岳民族が平野の騎馬民族を略奪し支配したのではないかというシナリオ。平野部出身の貴族の子弟マチスはミシェイルを王と認めず(王子と呼んで)いち早くアカネイアに寝返った事もその裏付けと当初は考えていた。
 しかし先述の飛兵と騎兵の連携振りから、平野の貴族と民は進んで竜騎士の統治を受け入れていると思い至った。
 では何が竜騎士の統治を正当化させているのかと全体マップを見ながら考えた時に、マケドニアの山岳部は平野部とドルーア領に挟まれている事に気付いた。
 マケドニアの竜騎士はその戦闘力をもって、平野部の民をドルーアの竜族や蛮族から守る事でその地位を確立させたと考えられる。強大な旧ドルーア帝国に対抗するためには竜騎士だけでは足りず、騎馬民族や解放奴隷を組織して竜騎士と共に戦い、勝利したのがマケドニア王国の成り立ちで、その中心にいたのが建国王アイオテだった。
 旧ドルーアとの戦いの後も竜騎士(マケドニア王家)は守護者として治安維持に当たっていた。また精強な竜騎士団はアカネイアの干渉に対しての抑止力にもなっていた。しかし、圧倒的な国力を有し、政治的にもあの手この手で圧迫してくるアカネイアを退けることは段々と難しくなっていったのではないか。

【マケドニアの対立軸】
 マケドニア国内の対立軸が山岳と平野でないとすると火種はどこにあるのか?
 それは大国アカネイアへの対応の方針、つまり反アカネイアか親アカネイアかが対立軸になったのではないか。
 ミシェイルと父王の対立だが、アカネイアに抗し難いと親アカネイアに寄っていく父王に対して、ミシェイルはそれでは大国から民を守るという統治者の正統性を捨てるに等しいと考えたのではないか。今や旧ドルーア以上の帝国として君臨するアカネイアからの独立を守るのがミシェイルの正義だった。そのためにドルーアと組むのは危険な賭けだったが、ミシェイルはもはや他に道は無いと腹を括っていた。

 ミシェイルとミネルバの対立だが、これはアカネイアへの全面戦争に際し、勝っても負けても家を残すための保険だったのではないか。王族からして反アカネイアと親アカネイアとに分かれて全力で戦うのだから、臣下の貴族の中でも親子兄弟が敵味方に分かれて戦う事があったに違いない。敵として戦ったマケドニア騎兵の中にマチスの親兄弟や親戚がいたのかもしれない。

【まとめ】
・マケドニアは飛竜に乗った山岳民族と平野部の騎馬民族が融合した国。
・山岳民族と平野部の民族はドルーアやアカネイアに対抗するために団結している。
・国内の対立軸は親アカネイアか反アカネイアが中心。

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