ドラクエⅡ考察~ザハンと月の欠片の謎

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 絶海の孤島の漁師町ザハン。この町には謎が多い。その内のひとつ『宿屋の値段がやたら高い』については以前の考察で取り上げた。
 簡単にまとめると、男たちが出稼ぎをしなくてはならない程貧しい土地なのにベラヌールと同等の宿代なのはザハンが海の男たちがわざわざ寄るほど有名な風俗街だからという説。その根拠は『やたら高い宿代』『男たちは総出で漁に出るほど産業が無い』『女だけが残されている』『そのわりに他所から来た男が多い』
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 今回は残された謎
『中央の神殿は何を祀った神殿か?』
『何故こんな絶海の孤島に住んでいるのか?』

について考察する。

 ザハンの神殿は特に何の神殿かは明言されてはいない。聖なる織機が奉納されているけど位置的にコレが御神体ってことは無さそう。う~ん、何だろう?

 この町には『月の欠片』に関するヒントが多い。しかも具体的。
『つきのかけらが ほしぞらをてらすとき うみのみずが みちる。このまちに ふるくから つたわる いいつたえですわ。』
『あのね!うみの どこかに あさせにかこまれた どうくつが あるんだって。そこに はいるには つきのかけらが ひつようだって おばあちゃんが いってたわ。』

 どちらもこの町に古くから伝わる言い伝えのようだ。
 さらっと言ってるけど、月の欠片は月の引力を変えて潮の満ち引きを操るというとんでもない力をもつ神器である。それが満月の塔で厳重に保管されるのも当然だろう。
 つきのザハンには月を信仰してるのでは?とも考えられるが、神殿が月の神殿なら『ここは つきのしんでんです。』とか言いそうなものである。ザハンの神殿は月の神殿という説はやや弱いと思う。月の神殿と呼ぶなら満月の塔の方がずっと相応しい。
 それとは別に面白い新説が浮上した。それは『ザハンの民のルーツはテパ説』である。月の欠片と聖なる織機つながりがその根拠だ。ザハンでは水の羽衣織りの技術は絶えて久しいが聖なる織機そのものが残されているのは面白い。
 しかしそうなると『何を祀った神殿か?』『何故こんな絶海の孤島に移り住んだのか?』の謎はより深まる。

 …と、ここまで考えた後に単純なことに気付いた。
 『月の欠片を使って行ける場所は悪霊の神々を祀る礼拝堂』

 つまりザハンの神殿は密かに悪霊の神々を祀る神殿である。

 元はテパ地方に住んでいて悪霊の神々を信仰していた民族が、いわゆる教会の『かみ』の信者からの迫害から逃れて絶海の孤島ザハンに移り住んだのではないか。
 こう考えると『わざわざこんな僻地に住む理由』『何を祀った神殿か明らかにしない理由』『海底洞窟への行き方に詳しい理由』を合理的に説明できるはずだ。
 
 他にもザハンが隠れ邪教徒の町だとの裏付けはある。
・教会はテパにあってザハンには無い。
・ザハンの神殿とロンダルキアの神殿はバリアに守られている点で似ている。

 ひょっとしたらドラクエⅡは教会の『かみ』と悪霊の神々の宗教闘争なのかもしれない。

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