ドラクエⅡ考察~真ん中の都ベラヌール
ベラヌールは地図上で見ると南西にあって中心からは離れた場所に見えるが、ベラヌールから見た交易ルートを図にすると多くの町と交流があり、距離も各町同じくらいに見える。
資料①ベラヌールを中心とした位置関係図
デルコンダル―ベラヌール――テパ
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| ぺルポイ
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ルプガナ・ラダトーム
資料②交易ルートを書きこんだ世界地図
資料③ベラヌールと共通する武器屋の品物
ルプガナ 鉄兜、鋼の盾、魔道士の杖(4)
ラダトーム 鉄兜、鋼の盾、魔道士の杖、大金槌(4)
デルコンダル 鉄兜、鋼の盾、Dキラー(3)
ぺルポイ 鉄兜、Dキラー、大金槌、力の盾(4)
テパ 鉄兜、Dキラー、魔道士の杖、力の盾(4)
多くの町と共通の品物を扱っていて、その数も万遍なく多い。
ベラヌールは多くの町と程良い距離感でバランス良く付き合っているのではないかと考えられる。
またこの町には色々な場所からの情報が集まる。デルコンダルや世界樹の島、水の羽衣。
その中で特に重要なのが太陽の紋章の情報を王子に伝えに来た兵士。多分ローレシア兵。ラダトームやサマルトリア、ムーンブルクの可能性もあるが。世界を回る王子たちをつかまえる為にベラヌールで待つことにしたのはベラヌールが世界の人や物、情報が集まる中心地だからに違いない。
Q.世界の中心に位置しながら何故お金持ちランキング1位じゃないのか?
A.(ルプガナ)北回り航路とデルコンダル東回り航路の発見後に伸びてきた新興国である、というのが私の説
資料④北回り・東回り航路発見前の位置関係図
ルプガナ―ラダトーム
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| \ (ムーンブルク)
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| テパ
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ベラヌール―――ぺルポイ―――デルコンダル
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ザハン
資料⑤北回り・東回り航路発見前の航路地図
この図と地図だとベラヌールは世界の中心からは離れてしまっている。まともに付き合えそうなのはテパとぺルポイくらい。頑張ればルプガナも含めていいか。ラダトーム・デルコンダルとは離れ過ぎて直接は付き合えない。
つまり北回り・東回り航路発見前はまだ未開の地だったということだ。

そしてもう一つベラヌールが発展途上の新興国だと示す事実がこの怪しげな口調の宣教師。この怪しげな口調は外国人っぽい。宣教師はどこか先進国から、この未開の地に神の教えを広める使命を帯びて来ていると思われる。きっとこの地にはまだ古き土着信仰が残っているのではないか?日本史で言えば戦国時代に日本に来た宣教師フランシスコ・ザビエルのような存在なのかもしれない。
しかし彼の言う所の『かみ』が何を示しているのかはよく分からない。この『かみ』についての考察はまた別の機会にしたい。
ベラヌールまとめ
①世界の交易の中心に位置し、各町とバランス良く付き合っている。
②世界の人や物、情報の集まる地として認識されている。
③北回り、東回り航路発見後に発展した新興国である。
この記事へのコメント
とても面白い考察ですね
とてもシンプルに作ってあるドラクエIIの世界で、海路を想定して進めていく考察が素晴らしい。
その根拠として「他都市に関する情報の有無」という実際にゲームから観測できる事実に立脚したものが使われているところなど秀逸です。
コメントありがとうございます。
このドラクエⅡ考察のコンセプトは『ゲーム中に得られる情報から掘り下げる』なので、そこを褒められるのはとても嬉しいです。