ドラクエⅡ考察~サマルトリア戦記②森の民
今回はサマルトリア城についてもう少し掘り下げてみたい。
【サマルトリア城の立地の謎】
このサマルトリア城は前回の考察で山城だと言ったが、実はすっきりしない点がある。
一点目は山の上というよりも森の中にあるように見えること。
二点目は山城は本来防衛拠点であり、平時には麓に住民と共に住み、敵が来襲すると山上の城に立て籠もる、といった使い方がなされものである。しかしサマルトリア王族はこの城を居城(住処)として使っているように見えるという点。
リリザを麓の町と見立てるならハーゴン軍によるムーンブルク落城の知らせを聞いてサマルトリア城に詰めていると見えなくもないが、サマルトリアはリリザからみて『はるか きた』らしく遠過ぎる。ここはやはりサマルトリアはサマルトリア王族の居城と見るべきではないか。
しかしこの立地、防衛はともかく平時の交通や政治には不便ではないか?
少し見方を変えて『サマルトリア人にとっては不便ではない』と考えたらどうだろうか?
ここでひとつ仮説を立ててみた。
『サマルトリア先住民は森にすむ民である。』
この仮説に則るとサマルトリア城が森の中に建てられるのは自然な流れといえるし、サマルトリア城が森の民を統率するシンボルだと捉える事もできる。ただしこのサマルトリア城はムーンブルク・ラダトーム式の石造建築なので、ロトの勇者がこの地に来た時点ではまだ存在しなかっただろう。建てられたのはまだずっと先の話だろう。(先住民による城の原型といえる森の砦は存在した可能性はあるが…)サマルトリア城がいつ、何の目的で建てられたのかという話はひとまず置いておく。
【サマルトリア人のルーツ】
サマルトリアの先住民が“森の民”なら『サマルトリア先住民は何故森に住んでいたのか?』という疑問が生まれる。
以前の考察で『サマルトリア地方は蛮族と強い魔物が跋扈する未開の地』という説を出した。サマルトリア先住民は(ムーンブルクやラダトームといった文明国から見て)蛮族に当る。そこから考えると住みやすい平野部(ローレシアのある辺り等)は魔物が強過ぎて人が住めなかったからではないか?
平原に棲む大型の魔物や空を飛ぶ魔物を避けて森の中に住み着いたのがサマルトリア先住民で、ロトの勇者が平野部の魔物を駆逐して建国したのがローレシアなのではないか。
後のサマルトリア人は森の中に城を築いたことから見てサマルトリアの先住民がその主体だと言ってもよいだろう。しかし城の建築様式や城内の人間の生活様式にはムーンブルクの影響も大きい。この地に攻め込んだムーンブルク・アレフガルド軍の末裔もかなりいるだろう。
ロトの勇者とともにこの地に来たムーンブルク人やアレフガルド人はこの地を征服したというよりも『同化』したのではないだろうか。古代ローマが攻め込んだ地を同化したようなイメージで捉えればよいか。ただしムーンブルク・アレフガルド人にローマ的寛容さがあるとは思えない。
この“同化”はおそらくロトの勇者の方針だと考えられる。ロトの勇者はその人格や名声、武勇でこの地方との同化を成功させたのだろう。後のサマルトリア王家とムーンブルク王家にロトの血脈がつながっている事がその証拠である。ロトの血脈が各国をまとめるシンボルになって世界の危機を救うのはさらに先の話である。
【サマルトリア城の立地の謎】
このサマルトリア城は前回の考察で山城だと言ったが、実はすっきりしない点がある。
一点目は山の上というよりも森の中にあるように見えること。
二点目は山城は本来防衛拠点であり、平時には麓に住民と共に住み、敵が来襲すると山上の城に立て籠もる、といった使い方がなされものである。しかしサマルトリア王族はこの城を居城(住処)として使っているように見えるという点。
リリザを麓の町と見立てるならハーゴン軍によるムーンブルク落城の知らせを聞いてサマルトリア城に詰めていると見えなくもないが、サマルトリアはリリザからみて『はるか きた』らしく遠過ぎる。ここはやはりサマルトリアはサマルトリア王族の居城と見るべきではないか。
しかしこの立地、防衛はともかく平時の交通や政治には不便ではないか?
少し見方を変えて『サマルトリア人にとっては不便ではない』と考えたらどうだろうか?
ここでひとつ仮説を立ててみた。
『サマルトリア先住民は森にすむ民である。』
この仮説に則るとサマルトリア城が森の中に建てられるのは自然な流れといえるし、サマルトリア城が森の民を統率するシンボルだと捉える事もできる。ただしこのサマルトリア城はムーンブルク・ラダトーム式の石造建築なので、ロトの勇者がこの地に来た時点ではまだ存在しなかっただろう。建てられたのはまだずっと先の話だろう。(先住民による城の原型といえる森の砦は存在した可能性はあるが…)サマルトリア城がいつ、何の目的で建てられたのかという話はひとまず置いておく。
【サマルトリア人のルーツ】
サマルトリアの先住民が“森の民”なら『サマルトリア先住民は何故森に住んでいたのか?』という疑問が生まれる。
以前の考察で『サマルトリア地方は蛮族と強い魔物が跋扈する未開の地』という説を出した。サマルトリア先住民は(ムーンブルクやラダトームといった文明国から見て)蛮族に当る。そこから考えると住みやすい平野部(ローレシアのある辺り等)は魔物が強過ぎて人が住めなかったからではないか?
平原に棲む大型の魔物や空を飛ぶ魔物を避けて森の中に住み着いたのがサマルトリア先住民で、ロトの勇者が平野部の魔物を駆逐して建国したのがローレシアなのではないか。
後のサマルトリア人は森の中に城を築いたことから見てサマルトリアの先住民がその主体だと言ってもよいだろう。しかし城の建築様式や城内の人間の生活様式にはムーンブルクの影響も大きい。この地に攻め込んだムーンブルク・アレフガルド軍の末裔もかなりいるだろう。
ロトの勇者とともにこの地に来たムーンブルク人やアレフガルド人はこの地を征服したというよりも『同化』したのではないだろうか。古代ローマが攻め込んだ地を同化したようなイメージで捉えればよいか。ただしムーンブルク・アレフガルド人にローマ的寛容さがあるとは思えない。
この“同化”はおそらくロトの勇者の方針だと考えられる。ロトの勇者はその人格や名声、武勇でこの地方との同化を成功させたのだろう。後のサマルトリア王家とムーンブルク王家にロトの血脈がつながっている事がその証拠である。ロトの血脈が各国をまとめるシンボルになって世界の危機を救うのはさらに先の話である。
この記事へのコメント
ムーンブルクから来た人たちはローマ人を連想させます。
もちろん異なる部分も多いです。今後の見所はロトの勇者の“ルビコン越え”があるか否かってトコでしょうか。