ドラクエⅡ考察~ロト戦記①伝説の勇者再臨

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【アレフガルド情勢】
 ローレ王子たちがラダトームに着いた時点でのアレフガルドの情勢を整理してみる。
①基本前提
 アレフガルドの地は既にハーゴン軍の勢力圏にある。アレフガルドのフィールドでは“きとうし”や“しにがみ”、“グレムリン”といったハーゴン軍の正規軍がウロウロしているからである。それに王都ラダトームの目と鼻の先にある竜王の城は既にハーゴン軍に制圧され、城主竜王の曾孫は幽閉されている。ラダトームはその喉元に刃を突きつけられている状態だ。(満月の塔を取られたテパと同じような状況と言える)
 アレフガルドはラダトーム城を残し、ハーゴン軍に落とされる寸前なのだ。

②ラダトームの視点
 ラダトームに籠城しているような状態の割に、町の人々には切迫感は無い。外からの情報や物資がほぼ問題無く入って来てる所を見るとラダトームは攻め込まれてるというほどでも無く、目に見える形での包囲はされてないのだろう。それにラダトームの町の人にとって、町の外の魔物が土着の魔物だろうが、ハーゴン軍だろうが、関心も無いし区別もつかないのだろう。

③ハーゴン軍の戦力
 前線基地でもある竜王の城に駐留している魔物は“グレムリン”“ドラゴンフライ”“ゴーゴンヘッド”“ミイラおとこ”“サーベルウルフ”“バシリスク”バランスが良く実戦的だが小粒感のある顔ぶれだ。
 この程度の戦力でも竜王の曾孫を逃がさず、ラダトーム軍の攻めを防げると見ている(ただしローレ王子たちの加入は計算外)。逆に言えばラダトーム軍の戦力も何となく見当はつく。

【何故ラダトームを攻めないのか?】
 ハーゴン軍はムーンブルク攻めの被害が大きく、軍の再編成中の段階だというのがひとつ。まだ大規模な軍事行動が出来ないのだと推測する。
 それにラダトーム城は結構難攻不落の要塞なのかもしれない。実際大魔王や竜王にも落とせなかったという実績がある。竜王の城や大灯台も含むアレフガルドの戦力だけではラダトームを落とすのは難しいのかもしれない。
 その気になればテパ地方からの援軍を呼び寄せることも出来そうだが、反ハーゴン派もその中にいるテパの情勢は不安定なので、テパを手薄にしたくないのが本音だろう。
 ラダトームには大きな脅威はなく、無理をして攻めを急ぐ必要が無いというのが本当の所だろう。

【ラダトーム人の楽観】
 ムーンブルクは滅び、ハーゴン軍は大灯台、竜王の城まで制圧し、アレフガルドの大地はラダトームを残しハーゴン軍の手に落ちたと言っても良い状況だ。それなのにラダトーム人は事態を楽観視し過ぎなのではないか。
 まだ攻め込まれても包囲されてもいないので、ラダトームの町の中の人にはハーゴン軍の脅威は実感出来てないのだろう。
 ラダトーム人の楽観には根拠も無くはない。
 まず海上封鎖をされていないので、海から人や物、情報が入って来る。実際ローレ王子たちも容易にラダトーム入り出来た。
 またラダトームはかつての大魔王や竜王ですら落とせなかったという実績がある。その守りの堅さには自信がある。
 あとアレフガルドには危機に陥ると必ず勇者が現れ、国を救ってくれるという伝統がある。
 ラダトーム人の楽観の根拠は守りの堅いラダトームで籠城していれば勇者が援軍を連れて来るということだ。実際に今回もロトとローラ姫の血を引く勇者たちが現れた。ラダトームの人々は伝説の再来を喜んだのではないか。自分たちは伝説の時代に立ち会っているのだと。

【援軍は来ない!】
 援軍を期待して楽観的なラダトーム人を見て王子たちは失望を通り越して、呆れて物が言えない気持ちになっただろう。
 
 王子たちとクーデターを起こしてラダトームの実権を握った教会の共通見解は…
 『援軍は来ない!』ということだ。

 ラダトームが期待してる援軍だが、まずラダトーム救援のために使える戦力が無い。最有力のはずのムーンブルク軍は既に壊滅している。ローレシア・サマルトリアの軍は遠過ぎる上にハッキリ言って“弱い”。都市国家ルプガナもそれほど大規模な軍は持ってはいないだろう。

 ローレシア・サマルトリア・ムーンブルクの軍が使える戦力になったとしてもそれを運ぶ船が無い。本当に無いのだ。そうでなければ過酷な砂漠越えや塔の上からのダイブなんかする必要が無い。
 港町ルプガナで話をつけて全面的な協力をしてもらえるようになったが、この時点で小さな港町に艦隊とか海軍と呼べるような代物は存在しない。
 おそらくローレ王子は北の海域で財宝を引き上げたり借金をして得た資金でルプガナで大規模な造船を依頼したと推測する。後のハーゴン軍との決戦を睨んでの一手だが、この時点で艦隊の船はまだ完成していないだろう。

画像 援軍とそれを運ぶ艦隊があったとしても、外海とラダトームをつなぐ出入り口は2カ所しか無い上に狭い。いくらハーゴン軍の海に対する戦力が手薄とはいえ、その気になればラダトームを海上封鎖するのは簡単なことだ。

 そもそもそんな大軍がアレフガルドに集結するのは全ての準備が整っていたとしても時間がかかる。ハーゴン軍はその前にラダトームを落としてしまえば良い。そういうことだ。それはとても容易なことだ。ラダトームを救うために援軍を派遣しようと考えることすら無駄だと思える。

 そもそもそれは不可能なのだが…

【教会の危機感とクーデター】
 王子たちが来る以前から、教会はラダトームの情勢と王を始めとするラダトーム人の非現実的な楽観に対し危機感を持っていた。教会は全世界にネットワークがあり、かなりの程度正確に世界の情勢を把握していたと思われる。例えばハーゴン軍の戦力や王子たちの動向など。

 そこで教会はアレフガルドを救うために無能な王を幽閉し、ローレ王子たちを迎える計画を実行したのではないか。本当は血縁の遠さから言っても王子たちがラダトームの王の代わりを務めるのは無理があるはずなのだが、ロトやローラの血縁カリスマを最大限に利用して王子たちが自然に受け入れられるように万全に根回ししていたに違いない。
 
【竜王の城奪還】
 こうして王子たちは王なきラダトーム軍による竜王の城奪還作戦の指揮を執ることになった。とはいえ実際の作戦行動はローレ王子たちとごく少人数の兵で行われた。
 ラダトーム軍の戦力ではアレフガルド駐留のハーゴン軍に敵わない。そこで小回りが利き素早く動ける少数精鋭での奇襲作戦を採用した。城主の救出と城の制圧が勝利条件なのだから。
 ただしモタモタ出来ない。アレフガルドや大灯台からの援軍を送られる前に勝負をつけなくてはならない。
 それに大灯台とアレフガルド全土を取り戻すための戦いに備え、戦力を温存する必要がある。

 また、ラダトーム人にとっては竜王の城の城主を助けるための戦いになど本気になれないという事情もある。ローレ王子たちの実力に懐疑的な者はローレ王子たちの勇者としてのお手並み拝見、あるいはここで倒されてくれないかな、という本音もあっただろう。

 様々な思いが交錯した竜王の城奪還作戦だったが、王子たちは首尾よく作戦を成功させた。この戦いで王子たちはロトの血を引く勇者としての力を示す事が出来た。ローレ王子の世界を救う英雄王としてのデビュー戦はこの戦いだったのだ。

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この記事へのコメント

togege
2011年10月18日 22:10
いくらロトの血を引く勇者が強くても、国1つを瞬く間に滅ぼした魔物の軍団をたった3人で滅ぼすのはありえないと思います。王子たちは王族であり、人々を導く者としての戦い方もあるだろうという解釈でロト戦記シリーズは進めて行きます。

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