FE考察~グルニア人のメンタリティ

画像
 今回のFE考察はグルニア編ということで、後の覇王マルスと戦い、儚く散った敵将のオッサンたちにスポットを当ててみたい。平均的グルニア人の実像に迫ることでFE暗黒竜・紋章の世界の真実をあぶり出すのが狙いだ。

【大陸の覇者グルニア】
 約2年という短い期間ながらグルニアは大陸の支配者だった。これは事実である。ドルーア陣営により王都パレスが制圧され、後にニーナ、ハーディン、マルスの同盟軍に奪還されるまでの期間である。
 何故そう言い切れるかというと、同盟軍がアカネイア領を取り戻す戦いで相対したのが“全て”グルニア軍だからだ。(7章レフカンディ、8章ワーレン、10章ディール要塞、11・12章王都パレス、13章メニディ砦)そう、アカネイアの領土はそっくりそのままグルニアが手に入れたことになる。
 盟主ドルーアはアカネイアを支配するには絶対的に人手が足りなかったのだろう。直接支配をしたアリティアですらグルニアとの共同統治という形を採っているし、アカネイアには王都パレスにショーゼンら少数の竜人を置いてほぼグルニアに任せている形になっている。
 一応同格と見られるマケドニアはマルス挙兵の時点でオレルアンを押さえているが、これはオレルアンがニーナの逃げた先だったから攻めたのであって、本来は対アカネイア戦争において攻める予定では無かった土地である。マケドニアはパレス陥落時点で何も実を得ていなかったということだ。マケドニアはパレス攻めで目覚ましい戦果を挙げられなかったのか、それともグルニアとの政治的駆け引きで後れを取ったのだろうか?

 いずれにせよパレス陥落後のアカネイアを実質支配していたのはグルニアだった事は間違いない。

【グルニア人のメンタリティとは?】
 結論から言えば、大陸で最も『覇気』があり実力主義である。

 覇気(野心と言い換えてもいい)があると言い切る根拠はアカネイアの土地を全て奪い取ったという事実である。パレス制圧後、グルニアの諸将はアカネイアの土地をいち早く山分けにしたのだろう。祖国を遠く離れて戦争した疲れもなんのその。凄いバイタリティである。というよりグルニアは最初からアカネイアの土地を奪うつもりで開戦したに違いない。
 実力主義…、これは血統重視社会のアカネイアとは対極を為すメンタリティであり、グルニア人のアイデンティティと断言しても良い。

 グルニア人の実力主義の精神はまず建国王のオードウィンその人にあった。
 アカネイアではどんなに実力があって、結果を出しても身分の壁に阻まれる血統社会であった。その中でオードウィンはさほど高くない身分に生まれながらも、その実力によって戦果を上げ、領地と王位を勝ち取ったオードウィンはアカネイアの身分社会に不満を持つ野心家達にとって自分もこうなりたいと願うヒーローなのだ。
 グルニアはオードウィンに憧れ慕う人々が集まって出来た国である。おそらく彼らはオードウィン同様に実力と野心を持ちながらもアカネイアのオーダーの中では身分の壁によりあまり高い地位を望めない層だったと思われる。そんな彼らでも旧ドルーアの土地を切り開いてそこの領主になれるチャンスがあった。その活力がグルニアを強国に育てた原点なのだろう。

 また、ゲーム中でもグルニアの実力主義を示すエピソードはある。
 例えばグルニアの将軍たちの中でも若年のカミュがグルニア軍の中でも重要な位置にいるという事実。家柄も良いらしいが、それ以上に実力と実績でその地位と信頼を勝ち取ったのだろう。木馬隊のギガッシュ等、敗れてなおカミュに望みを託す者は多い。このことはカミュがグルニアの将軍たちにその実力を認められている事を示す。カミュはニーナを逃がし祖国の危機を招いた裏切り者と言ってもいい程の戦犯である。それでもなお彼への信頼や期待は揺らがないのは特筆すべき事項だ。

 逆に実力主義のグルニア人の支持を得られなかったのはロレンス。英雄戦争編冒頭でクーデターを起こしたが、アカネイアのラングの圧政からの解放、ユベロ王子ユミナ王女という錦の御旗の存在という正義がありながら脆すぎる失敗に終わった。その主な原因はロレンスの人望の無さだろう。まあ英雄カミュが滅びゆく祖国に殉じる最終決戦においてマルス王子に取り入って同盟軍に寝返り、ユベロ王子の後見人に地位に収まったロレンスがグルニア人に信用されるとは思えないが、同時にオードウィンの子孫たる王家の求心力の低下もあったのだろう。ルイ王やユベロ王子には実力が無いのだから。

 それから英雄戦争編での民家の反応からグルニアでのマルスへの風当たりは悪くない。敵とはいえ実力者には敬意を払うグルニア人の気質が表れている。マルスはグルニアの将軍たちに対し連戦連勝、その中にはグルニアの英雄にして最強の将軍カミュの黒騎士団も含まれている。認めざるをえない。英雄戦争後の統治はたぶん上手くいったのではないだろうか。

【まとめ】
 グルニアはアカネイアの血統社会に不満を持つ、実力主義のメンタリティを持つ人々である。これが一時ながら大陸の覇者となったグルニアの行動原理になっている。

 次回以降のグルニア編の考察のネタは…
 ・グルニアの王権
 ・グルニアの敗因
 ・黒騎士カミュの実像と虚像
 

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い 面白い 面白い
ナイス

この記事へのコメント

veiros
2011年11月25日 00:42
グルニアとマケドニアの共同作戦とかあってもよかったかもですね。木馬隊マップで背後から竜騎士が増援出現したら熱いかもです。
togege
2011年11月25日 10:46
グルニアとマケドニアの共同作戦…、アリティアの戦いでは主力がグルニア軍で竜騎士も出ていますが、グルニア軍所属の竜騎士という可能性もあります。またグラのジオルが言うようにマケドニアの竜騎士団や天馬騎士団は援軍として当てにされていたようです。

この記事へのトラックバック