ドラクエⅡ考察~ローラの門がつなぐ歴史(中)

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【ラダトームとムーンブルクの微妙な関係】
 アレフガルドを出て、ルプガナ経由でムーンブルクに辿りついたロトの勇者&ローラ姫。
 この思わぬ来客にムーンブルクは驚いた。相手はラダトームの王族と内乱平定の英雄である。ローラは人質としてラダトームに対する強力なカードになるし、ロトの勇者はその武勇に利用価値がある。とはいえラダトームの狙いと彼らの訪問の目的が分からない以上は下手には扱えない。
 もしラダトーム開戦の意志があると仮定するなら、ローラとロトの勇者に対して無礼があればその時点でラダトームに戦争を始める口実を与えてしまう。ラダトーム王の娘ローラは人質としての価値がありそうだが、それが無い可能性もある。というのはローラは表向きは祝福されて勇者に嫁入りした形になってはいるが、実際は勇者と駆け落ちして親子の縁を切られている可能性もあるからだ。とはいえ、いずれにせよ祝福して送り出した形を取った以上は一応大事な姫君である。『無礼者!』『我が娘を人質にする気か!』と言いがかりをつけることが可能なのである。ムーンブルクにとっては人質の価値が無いかもしれない上に戦争の口実にされる可能性の高い毒まんじゅうなのだ。
 ムーンブルクの本音はラダトームとの戦争は避けたいが、やるならやってやる!という所だろう。一応準備は万全だが南北を敵に挟まれてるので余計な敵は作りたくない。 

 とりあえず賓客として遇した。ラダトームにもその知らせは送ったはず。友好的な態度で手厚く歓迎しているとのアピールが必要だからだ。ここでロトの勇者とローラ姫は長旅の疲れを癒した。

 ラダトームはもっと困っている。内乱で疲弊し切った状態でムーンブルクを敵に回したくないからだ。ローラがムーンブルクに滞在していることは“人質にされている”状態ともいえる。ムーンブルクはローラを人質に取って無理難題をふっかけて来るのでは?と考える。
 ラダトームにはムーンブルクと戦う力は残ってはいない。しかし誇り高き伝統国ラダトームにとって、ローラを人質にされてムーンブルクに舐められるのは耐えがたい屈辱。ムーンブルクの出方によってはラダトームは残されていない力を振り絞って徹底的に戦うだろう。その誇りにかけて。

 実はローラ&ロトの勇者がムーンブルクに訪れた時点で、ラダトームとムーンブルクは一触触発だったのだ。

 しかしそんな両国の危機を救ったのはローラ姫その人であった。 

     ~つづく

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